xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

優秀×優秀=

このような記事を見つけました。

父親は深夜帰宅、母親は専業主婦の方が「子供の学力」は高い
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180919-00000004-moneypost-bus_all

この7月に結果が公表された「全国学力・学習状況調査」(通称・全国学力テスト、2017年度)。この調査では、テストに付随して、テストを受けた小6と中3の保護者12万人から無作為に抽出した「保護者アンケート」も実施している。このアンケートは、「両親の学歴」「所得」「就業時間」といった家庭環境や経済状況を尋ね、子供のテスト正答率との相関関係を調べるというもの。アンケート結果からは、親の働き方と子供の学力との関係性も見えてくる。

 父親と母親で真っ二つに分かれたのは、親の帰宅時間と子供の学力との関係だ。父親の帰宅時間は選択肢の中でいちばん遅い「22時以降」という家庭の子供の学力が最も高い一方で、母親は「就業していない」という家庭の子供の学力が高かった。つまり、父親はできるだけ遅くまで働き、母親は働かないか、なるべく早く帰宅する家庭の子供の学力が高いのだ。

 教育現場からは「やっぱり」との声が上がった。

インターネット上で専業主婦叩きなどを目にしてきた為、上記の記事タイトルを一読した際に「そうか、専業主婦にもこんなメリットが!」と安堵した専業主婦な私ですが、この記事はタイトルを鵜呑みにしては痛い目をみるのではと、はたと気が付きました。

子どもの寝かしつけの最中に夫が帰宅し、子どもが嬉しさのあまり布団から飛び出してしまう度に心の中で舌打ちしてきた事が私自身にある為、生活のリズムが整う年齢までに限っては、確かに父親は20時までに帰宅できないのならいっその事、帰宅時間は22時を過ぎてくれた方が好ましいとは思います。

しかし生活のリズムが整い子どもの睡眠時間が長くなっても、それだけで子どもの学力が高くなるとは思えません。
記事のタイトルは【父親は深夜帰宅、母親は専業主婦の方が「子供の学力」は高い】ですが、そうした家庭環境の子どもは「学力」が高いと言うよりも、そもそもの「基本性能」が高いのではないかと思うのです。

記事でもこのように記されています。

子供の学力が高いのも、単に父親の帰りが遅いからではなく、高収入の家庭だからだと考えられます

(中略)

親の学力の遺伝的性質を子供が引き継いで、子供の学力も高くなるのだと思います。また、遅くまで仕事をして、高い収入を得れば塾などの教育費も捻出できて、学力向上につながるのでしょう


「深夜帰宅の父親」と一口に言っても飲み屋に立ち寄っての遅い帰宅や、夜間に業務がある職種という場合など様々なケースが考えられます。その中でも妻を専業主婦にしていられるだけの収入がある男性像と言えば、遅くまで仕事に励む、責任の重い役職に就いている人物を想像するでしょう。
そうした男性は勝手なイメージですが、きっと子ども時代も優秀な成績だったのだろうと思われます。ならばそうした少年が成長し、配偶者を得ようとした際に出会う女性もまた、優秀である確率は低くはない。
記事では「父親の遺伝子を引き継いだ結果ではないか」と記されていますが、それだけではないと思うのです。
優秀な少年は偏差値の高い学校に進み、そこで新たに縁を結ぶ。入学試験や入社試験でふるいにかけられ、自分よりも明らかにレベルに差がある人間とは付き合いが減っていくため、学校や職場、知人を介して出会う女性もまた、優秀な人が多くなる。
高収入な男性は妻が働かなくても生活が出来る為、妻となった優秀な女性は専業主婦となる。


学力は「遺伝の影響が50%」…それでも私たちに勉強が必要な理由

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180919-00057572-gendaibiz-bus_all&pos=1


こちらの記事によると知能も遺伝の影響が50%だと言います。冒頭の記事でも「親の学力の遺伝的性質を子供が引き継いで、子供の学力も高くなる」とあるように、元々の出来が良い男女から生まれた子どもの学力が高くなるのは当然なのです。
かつて「基本性能が高い子ども」だった専業主婦の母親は、子どもの興味を引き出しつつ勉強を見てやる事も出来るでしょう。子どもは小学生時代に基礎が出来ているか否かでその後の学習意欲に差が現れます。
父親の帰宅時間が早かろうと、母親が就業していようと、学力が高い子どもはいます。しかし現在の小学6年生と中学3年生の親にあたる年代とは、残業することで評価されるといった価値観がまだまだ残っている年代です。早く帰宅できるのは単純労働者くらいで、高学歴で高収入な仕事の人は定時に帰宅できる日は少ない。
つまり能力が高い夫婦ほど「帰宅の遅い父親と専業主婦の母親」になりやすく、そうした夫婦の間に生まれた子どももやはり基本性能が高くなる傾向にあるのですから、学力が高い結果が出るのは当然なのでは、と単純に思いました。


今回の小学6年生と中学3年生の全国学力テストに付随して行った保護者アンケートの結果では、学力の高い子どもの父親は深夜帰宅が多いとの結果が出ました。そして、私自身も子どもが幼児のうちは夫は深夜帰宅の方が望ましいと思っています。それは子どもの生活リズムを整えたい為です。
しかし子どもが小学6年生や中学3年生にもなれば、今度は逆に子どもと父親が顔を会わせる機会が多くなる事を望んでしまいます。
もしも父親が深夜帰宅ばかりをしていて勤務日は子どもの寝顔しか見ない日々が続いては家族はすれ違い、父親は仕事ばかりで自分の相手をしてくれなかった、という思いを子どもは抱いてしまうかも知れません。
そうした思いを子どもにさせない為には母親のフォローが必須です。「基本性能が高い母親」ならばきっと、上手に子どもの父親不足の不満を受け止め、諭す事も出来るでしょう。
しかし専業主婦の全員が全員、子どもを真っ直ぐに育てられるとは限りません。ワンオペ育児が続いたあまり、夫の事はATMとしか見ず、子どもに対しても支配の強い母親になってしまうおそれもあります。

専業主婦であれば子どもが高い学力を得るのだと読み間違えてはならない。
専業主婦だからこそ、より一層、子どもの学力に責任を負わねばならない。これは自分への戒めの記事だと思いました。