xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

他人事でいられれば良いのに

10代半ばで凄惨な性暴力に遭った彼女の告白

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/toyokeizai.net/articles/amp/237493%3Fusqp%3Dmq331AQJCAEoAVgBgAEB


駅で先輩を待っていたそのとき、若い男の集団に拉致された。車内でシンナーを吸わされ、その後の記憶は朦朧としている。男たちはエリさんが駅で缶のココアを飲んでいたのを見て、シンナーを吸っていたと勘違いしたらしい。「なんだシンナーじゃなかったのかよ、じゃあ吸えよ」、そんな会話だけ覚えている。

 一軒家の2階に連れ込まれたこと、豆電球のあかり、「女がいる」と電話をかけている男の姿、つねに誰かが出入りしていたこと、部屋の隅に寝かされていた自分。食事は与えられ、トイレにも行くことはできたが、会話をした記憶はほとんどない。それが何日続いたのか覚えていない。


10代半ばで監禁と集団強姦の被害に遭った女性の話です。この女性が被害に遭った同時期に東京都足立区で女子高生コンクリート詰め殺人事件も起きていた事から、類似の事件が横行していたのではと女性は振り返る。

加害者たちは手慣れていた。エリさんから生徒手帳を取り上げ、シンナーを吸わせ、抵抗できないようにした。「逃げたり、警察に届けたりしたらもっと怖いことになる」、そう思わせる手段に長けていた。

読んでいてめまいがしました。
2017年3月に千葉県松戸市で起きた小学校の保護者会の会長が犯人だったあの事件といい、2018年5月に新潟県新潟市で起きた電車事故に偽装されたあの事件といい、安全な国と言われるこの日本で、なぜ全ての少女が安心して暮らしていく事が出来ないのか。


子供の性被害「不安」7割超=SNS利用に警戒感―内閣府調査

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180928-00000090-jij-pol

内閣府は28日、児童ポルノや児童売春など子供の性被害防止対策に関する初の世論調査の結果を公表した。

 それによると、自分の子や兄弟ら身近にいる子供の性被害に対する不安について、「不安を感じる」「どちらかといえば不安を感じる」との回答が合わせて73.5%に上った。

 不安に感じる理由を複数回答で尋ねたところ、「インターネット交流サイト(SNS)を通じて見知らぬ人と簡単に出会えるから」の82.8%が最も多く、「(女子高生らに接客させる)JKビジネスが存在しているから」が34.3%、「地域のつながりが弱く、近所の住民の顔をほとんど知らないから」が28.3%で続いた。

知識の乏しい少女を騙す手口は様々にある。性善説を基本として教えられてきた少女はSNSの向こうの相手を容易く信じてしまう。それらを警戒して十分に危険性を教えても、まさかの通学路で拉致され性被害に遭う事もある。
これが子どももいるアラフォーの自分が性被害に遭ったなら怒りとともに裁判で証言できるかも知れませんが、まだ若い女性なら他者に知られる事こそ恥だと、被害を隠してしまう事もあるでしょう。
更に幼い少女なら自分の身に何が起きたのかも分からず、理解できる年齢になった瞬間に大きな苦痛を味わう事になるでしょう。

それは心の殺人だと言われます。
その後の人生全てを変えられてしまう苦しみから、その時に殺されていた方がどんなにかましかという場合すらある。
冒頭の記事では「自分だけがエレベーターでストンと落ちていくような強烈な感覚を覚えた」と表現していました。
自分はもう「普通ではない」という感覚。その感覚が一生続くのかと思うと、想像するだけで恐ろしい。
もし性被害が娘の身に起こったらと思うと、小学校への登下校すらも不安でなりません。交通事故が一瞬で起こるように、登下校中の拉致も一瞬で起こるのですから。

ふと、未成年女性には貞操帯を装着させてはどうかとの妄想を抱きました。
貞操帯(ていそうたい)とは中世ヨーロッパにて十字軍に従軍する兵士が妻の貞操を守るために装着させたという器具です。Wikipediaで調べたところ、どうやら私のイメージとは異なる使い方をされていたようですが、強姦防止効果は絶大だと記されていました。

性被害の何が最も嫌かと言うと、愛する人と子どもを作る行為と、卑劣な犯罪行為が同じ動作だという事です。
幼女への性犯罪者の言い分が
「いずれ経験する事だから、自分が」
だという事らしいのには虫酸が走りました。
経験内容は一緒でも、そのシチュエーションはまるで違う。
性被害を受けた少女が自分の生命の成り立ちを知った時に、自身の存在すら否定してしまうおそれがある事が私は許せない。

男児すら被害に遭う世の中、少なくとも子どもたちが結婚するまでは私のこの心配は続く。
どうかいつまでも他人事でいられますように。