xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

ウケるとでも思ったのか

女子中高生「インスタいじめ」の執拗なやり口

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181008-00240011-toyo-bus_all&p=1

 終始「キャハハハ」という複数の甲高い笑い声が鳴り響く。画面の中では、女子生徒が嫌がる男子生徒の顔に女性用ナプキンを何度も貼り付けている。男子生徒が怒ってナプキンを剥がし床に投げつけると、女子生徒たちの「こわーい」という声が、笑いまじりに聞こえる。

 これは2018年1月、ネット上で注目を集めた“いじめ動画”の一部始終である。新潟県の高校で撮影されたこの動画は、インスタグラムに投稿され、ツイッターに転載された。動画は、いじめを行った女子生徒本人によってインスタグラムの「ストーリー」に投稿された。ストーリーは24時間経つと自動的に消えるが、動画を見たほかのユーザーがツイッターに転載したことで拡散され、女子生徒に非難が集まった。最終的に彼女は学校名や名前を特定され、過去の喫煙や電車内での迷惑行為なども暴露される事態となった。

TwitterFacebook、そしてInstagram
これらを利用する事で一般人でも手軽に全世界に情報を発信できるようになり、大勢の人がこうしたSNSを利用している事と思います。
ネット初心者の私にはどれも使いこなす自信がないためユーザーになっておらず知識に疎いのですが、私はInstagramはオシャレな写真が集まる所だとばかり思っていました。ところが冒頭の記事のように、イジメ動画が投稿される場でもあったとは。
記事では他にも「なりすまし」の被害に遭った方の話も取り上げていました。

「なりすまし」で思い出すのは以下のコピペ。

………………………………

暇つぶしに出会い系を見ていたら、中学時代の友人だったSという子のプロフを見つけた。
HN、趣味などはテキトーだったが、写メを見た瞬間Sだとわかった。
△△市(私の地元)在住とあるので、間違いない。

これは連絡をとらなくてはと思い、すぐに貼られていた捨てアドにメールをしました。
私『Sだよね?覚えてるかな、中学で一緒だった○○だよ』
すると、すぐに返事があった。
S『○○ちゃん?うわー懐かしい!』
私『あの掲示板で見つけてびっくりしたよ!変わってないね~やっぱり可愛いなぁ。
  今はどうしてるの?』
S『学校に通ってるよ』
私『あっ、じゃあもしかして□□大学?家近かったよね!』
S『そうだよ!』
私『すごい!!中学から成績優秀だったもんね~』
S『そんなことないよ。しかも最近、裏の道路が工事中で勉強に集中できないんだ』
私『裏の道路って□□通り?』
S『そうそう!なんか新しい店つくるみたい』
私『そうなんだぁ。コンビニの隣ってずっと空き地だったもんねぇ』
S『うん。○○ちゃん、よく覚えてるね』
私『だってSの家はしょっちゅう遊びに行ってたじゃん!
  中学近かったし、隣の公園でサボってアイス食べるのとか最高だったよね(笑)』

次に来たメールを見た時、私は背筋が凍った。

S『特定した。ありがとう』

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「意味がわかると怖い話」の中でも有名な話なのでご存じの方も多いかと思いますが、Sの自宅を見つけたい何者かが出会い系サイトでSの名を騙り罠を張り、まんまと引っ掛かった「私」からSの自宅情報を引き出したという話です。

操作している端末の先に本当は誰がいるのかは分からない匿名のインターネットの世界では、登録されているプロフィールを元に辿っても、実際には違う人がなりすましている可能性も十分にあり得ます。
そしてまた、自分が投稿した内容は自分が見て欲しい相手だけでなく、様々な人の目にも留まる事もある。冒頭の記事の女子生徒は自分のイジメ仲間と共有しようとしたのか、男子生徒の顔に女性用ナプキンを貼り付ける動画を投稿しました。おそらく「ウケる動画」だと思ったのだと思います。あるいはこの時に参加していなかったイジメ仲間へ武勇伝の報告のつもりだったのかも知れません。
結果的に加害側の女子生徒は学校名や名前といった個人情報を特定されました。この女子生徒が所属していたイジメグループも学校で白い目で見られるようになり、被害に遭った男子生徒へのイジメはこれ以降は無くなったと思いたい。
しかしこんな事は氷山の一角のようです。


Instagram、いじめ写真を検出する仕組みを導入

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181010-00000038-zdn_n-sci

 米Facebook傘下のInstagramは10月10日(現地時間)、写真共有サービス「Instagram」で、機械学習を活用して、いじめ行為や嫌がらせと思われる写真やキャプションを検出する仕組みを導入すると発表した。検出した投稿は、同社の運営チームが内容を確認し、ガイドラインに違反するものは削除する。

公式がイジメ写真を検出する仕組みを導入するという事は、Instagramには日常的にイジメや嫌がらせの画像が投稿されているという事を示しています。キラキラした「SNS映え」の世界だと思っていたInstagramがイジメの巣窟だった事に衝撃を受けました。

あの手この手と時代に合わせて様々なイジメの手法が現れます。以前テレビで観たところによると、たまたま電車内で目に留まっただけの女性の特徴を痴漢出会いサイトに投稿し、なりすまして相手を募り、何も知らない女性に同意を得たと思った痴漢が近寄ってきてトラブルが発生し、その様子を間近で見て楽しむ、というものまであるのだとか。
すれ違い様の嘲笑や教科書への落書き、仲間外れや暴力などといったイジメから、どのような場所や手段で行われているかが見えにくいものにまでイジメの手法は広がりました。
Instagramはイジメ写真を検出し、削除すると発表しましたが、私はどちらかというとSNSは「仲間内のみでの閲覧」機能を無くせば良いのではと思います。全ての投稿内容が全世界に公開される事により、冒頭の記事のようにイジメ行為を白日のもとに晒す事で、イジメ加害者を炙り出せるのではないかと思うのです。

そうは言ってもイジメは大人の社会でもなくならないのですから、子どもの社会から根絶できる訳がないだろうとも思います。ならばせめて、ある一定の年齢までは電話と一対一のメール機能までの携帯電話しか持たせないのがネットいじめへの有効な対策なのかも知れません。

そもそもなぜ冒頭の女子生徒は自分が加害側のイジメ動画を投稿したのか。見た人も自分と同じように楽しめると思ったのだろうと推察しますが、いったいどの部分が「他の皆にも見せたい」「皆も面白いと思うだろう」と感じたのか。その加害者心理を理解しない限り、イジメは無くならないだろうなと思いました。