xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

また下着の話してる…

ブラック校則の話題が盛んだった今夏。きっかけは子どもの小学校の校則に「体操着の中に肌着を着てはいけない」というものがある事に憤ったある母親がTwitterに書き込んだ事だったかと記憶しています。
二次性徴期の女子にとって体育時にブラジャーを着用できない事はとても辛い事です。小学生の頃に服の中で少し動いただけで乳首が痛んだあの感覚は、妊娠後期に急激に乳房が発達した時よりも痛く、産後に授乳間隔が開いて乳房ががちがちに張り詰めた時よりも痛かったような気がします。そんなデリケートな部分を守るため二次性徴が始まる少し前の年齢層を対象に、胸の部分のみ二重構造にして布の厚みで乳首を保護する肌着も発売されています。自分の身体の変わりように一番戸惑い、他者の目が気になる年頃に女性的な部分が悪目立ちする「素肌に体操着」という格好をさせる校則にどのような意図があるのか私にはまったく分かりません。
幸い私が通った小学校には体操着の中に下着を着てはならないなどという校則はありませんでしたので、私がしっかり運動できるようにと母がファーストブラやスポーツブラなどを用意してくれました。勿論女子が体操着の下に下着を着用している事は男子にも透けて見えていたかと思いますが、タンクトップやキャミソールは女子の誰しもが体操着の中に着ていたので、誰がタンクトップだけなのか、誰がブラジャーも着けているのか、当時の男子に女性の下着の区別まではついていなかったのではと思います。
男子が一番戸惑うのは中学になり夏の制服が白のブラウスになった女子の背中を見た時でしょうか。私の通った中学校は校則で色までは定められてはいなかったかと思いますが、華美なものは避けられ、女子の上半身用の下着は淡い色が基本でした。白いブラウスに白い下着はとてもよく透ける為、ブラジャーの上に他の肌着を重ね着する事は必須でした。大人になってから分かった事ですが、白いブラウスにブラジャーを透けさせたくなければブラジャーの色を紺や黒などの濃い色にすれば良かったのです。この夏はそうしたツイートも話題になりました。


「下着の色、透けないから白」は間違っている 下着屋の検証ツイートに反響

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180828-00010004-huffpost-soci


白いブラウスに下着を透けさせたくなければ、白、ピンク、水色などの淡い色はご法度。赤、紺、黒などの肌よりも濃い色のものを着用すると良いのだそうです。しかし小学生や中学生の下着は白であるべきというイメージがとても強く、高校生以下の年齢に相応しいデザインのブラジャーには淡い色以外のものには殆どお目にかかれません。おそらく和服から洋服に女性の衣服が変化した際に出回ったのが綿素材のブラジャーだったせいで「基本は白」という意識が根付いたか、小中学生は身体の異変に気が付きやすいようにショーツは淡い色が求められ、その延長でブラジャーも同系色に落ち着いたのではないかと思います。

さて、なぜ今更この夏の下着の色論争を思い起こしたのかと言うと、このような記事を読んだからでした。


市長「汗で下着が見えるほど」 中学生の活動紹介で発言

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181106-00000104-asahi-soci

岐阜県高山市で開かれていた「平和首長会議」の国内加盟都市会議で、同県瑞穂市の棚橋敏明市長(68)が6日、被爆地・長崎市へ派遣した中学生の活動の様子を説明した際、「セクハラになるかもしれないが」と前置きして「汗でブラウスが透け、下着が見えるほどだった」と発言した。

 棚橋市長は取材に対し、「坂の多い街で、非常に暑い中、汗をかきながら頑張っていた中学生の一生懸命さを表現したいと思った。セクハラの意図はまったくなかった。そのように捉えられたとしたら心外だ」と述べた。

「汗だくになるほど頑張って」など他の表現もあっただろうに、わざわざ「セクハラになるかもしれないが」と前置きした上で女子中学生の下着が透けて見えてしまった事を言及した市長。このニュースに一般の人から寄せられたコメントには「女子生徒の下着が見えた事を言いたくて言いたくて堪らなかったのだな」というものもありました。

雨に打たれた事でや汗だくになったせいでブラウスが濡れ、下着が透けて見えるようになってしまうのは服の素材のせいで仕方がない事です。問題はその様子が思わぬトラブルを招く可能性がある事です。
件の市長は女子生徒の下着がブラウスから透けて見えた様を「それだけ一生懸命だった」と伝えたくて話しただけとの事ですが、中には性的嗜好を持ってその様子を撮影しインターネットで不特定多数に公開する人もいるかも知れません。
無用なトラブルから女子生徒を守るためには、汗で濡れた程度で透けてしまう素材の衣服の着用を即刻やめさせるべきです。

なぜ透けやすい白いブラウスや白い体操服が学生の服として採用されているかというと、白は光を反射し暑くなりにくい色だからかと思います。特に半袖の体操服では白ははずせない色かと思います。
しかし現在、運動する大人の女性用に様々な色のスポーツウェアがあり、通気性が良く蒸れない素材もあります。ブラウスや体操着をあくまで「学生は白」としたいのであれば、濡れても下着が透けない素材の服を採用すれば良いのです。
女子児童には発育に適した下着の着用を体育時にもさせる。
汗で濡れても下着が透けて見えない素材の衣服を制服や体操着に使用する。
これらはそんなに難しい事なのでしょうか。

大人になって何かに吹っ切れた時に私はいわゆる「ババシャツ」デビューをしました。ベージュ色の肌着のおかげでスーツ時のブラウスの透けを気にする事なく活動できるようになりました。汗をよく吸収し、ブラジャーがブラウスから透けないよう色味を抑えてくれるババシャツは下着として完璧だと思います。
夫の肌着を買いに衣料品店に入った時に男性用のベージュ色の肌着が売られているのを知りました。白い肌着ではワイシャツの上から透けて見えてしまう為、こうしたババシャツ色の肌着が男性用としても浸透しているようです。
制服や体操着の素材を従来のものから変えられないというのなら、若い世代こそ身を守る手段としてババシャツを着るべきだと声を大にして伝えたい次第です。