xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

乳児用液体ミルクにおける期待と不安

一人の主婦の声が時代を動かしました。

来春発売の「液体ミルク」はこんなに便利。1日も早く欲しいママたちの声

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181211-00893991-jspa-life

 江崎グリコは、封を切ればそのまま飲めるという乳児用の「液体ミルク」の開発・製品化に成功、先月19日には災害時の救援物資として備蓄する取り組みについて会見を行いました。そして同29日、紙パック入りの液体ミルクを2019年春に発売すると発表しました。

乳児用液体ミルク発売のきっかけは海外で普及されている液体ミルクが日本国内では販売されていない事に疑問を持った主婦、末永恵理さんが2014年に「乳児用液体ミルクプロジェクト」を立ち上げた事からだそうです。その後2016年に発生した熊本地震において一ヶ月ほど断水になる地域もあり、復旧後も水の濁りが続いた中でフィンランドから支援物資として液体ミルクが届いた事で、非常時の液体ミルクの重要性と認知が広がったのだそう。

もう乳児育児の予定の無い我が家にとっては、手軽に購入できるのであれば液体ミルクは牛乳の代用になるだろうかと期待しています。上の子どもはアレルギーではないものの牛乳嫌いで、幼稚園ではどうにか頑張って飲んでいる状態。そして夫は牛乳を飲むとお腹を壊す体質だそうで、カフェオレにして飲んでも数時間後には下痢になるのだそう。下の子は卒乳前なので、我が家で牛乳を消費するのは専ら私だけなのです。
牛乳はカルシウムなどが豊富と言われ学校給食で広く導入されていますが、そもそも日本人の殆どは牛乳を消化できる体質ではないので、どんなに牛乳を摂取しても豊富な栄養は身体を素通りしているだけとも聞きます。今は大人用の粉ミルクも発売されていますが、乳児用のミルクならばより一層栄養も豊富でお腹も壊さず、子どもも夫も飲めるかなと期待しています。大人用粉ミルクが発売されているにもかかわらず実行していない理由は、他の食物で栄養を補える状態でいちいち粉ミルクを溶かす事が面倒だからです。液体ミルクが導入されればその手間を存分に省く事が可能となります。

さてその液体ミルクですが、私にはいくつか気掛かりがあります。外国製の液体ミルクを取り寄せて実際に試してみたという記事を読みました。

お取り寄せして調べました!海外の乳児用液体ミルク、徹底調査!【特集・液体ミルクを考える・2】
https://hanakomama.jp/topics/55869/

上記のサイトではドイツ、アメリカ、フィンランド、韓国の液体ミルクを試飲もして比較していました。殆どがキャップを締められる容器となっているようですが、それが何だか私には飲み残しを保存する事とあまり違いがないような気がしてしまうのです。
数日前に開封した紙パックの牛乳を自分が飲むのには抵抗がなくても、栄養満点な液体ミルクは僅かでも外気にさらされたら、たちまち雑菌が繁殖してしまうイメージがあるのです。
発展途上国では粉ミルクが配給されたせいで逆に乳児の死亡例が増えたとのニュースを読んだ事があります。それは入手できる水がそもそも汚染されている為と、哺乳瓶を清潔に保てない為でした。哺乳瓶を洗わずにそのまま何度も使い回しした為に雑菌が繁殖してしまったというのです。
日本でも粉ミルクの作り置きは止めるよう言われているのは、栄養が豊富だからこそ冷蔵庫に入れていても雑菌が繁殖しやすい為だからだと思います。そのイメージから、開封した液体ミルクに蓋を締めて保存する事に私は少し抵抗があります。それに対し粉ミルクは乾燥しているせいか雑菌の繁殖が少なくて済むイメージです。小分量のスティックで小分けされ、使い切りタイプの粉ミルクもあるおかげでしょうか。

次に液体ミルクで気になるのは温め方です。粉ミルクは冷めたとしても電子レンジで温め直す事は成分が変わってしまうおそれがあるため厳禁とされています。下の子はほぼ完全母乳でしたが、上の子の時には粉ミルクに大変お世話になりました。健康に育っている今だから告白しますが、上の子がせっかく作ったミルクをなかなか飲んでくれず、飲む気になった頃には冷めてしまっていた時に、お湯を足してミルクの温度を上げた事があります。もちろん多少薄まりますが、その方が哺乳瓶ごと温め直すよりも手っ取り早かったのです。
液体ミルクは常温保存が出来、温める必要が無いそうですが、赤ちゃんによっては体温よりも低い温度では飲んでくれない事もあるのではないでしょうか。もし液体ミルクを温める必要が生じた場合には、粉ミルクと同様にお湯が必要になるのではないかと思うのです。しかも哺乳瓶ごと温めなければならなくなりますので、これまで以上の工夫が必要になるかと思います。
赤ちゃんが冷めたミルクでも構わず飲んでくれるのであれば、これまでの粉ミルク調乳での温度管理の苦労はヤケド防止以上の意味は無かったのかと落ち込んでしまいます…


日本国内初の乳児用液体ミルクは紙パックだと発表されました。普通のパックジュースと同じ感覚で手軽に飲めるのだとしたら、牛乳以上の栄養補給食品としても期待出来そうです。しかも常温保存が出来、賞味期限も約半年先だとあればこれほど便利なものはありません。ヤクルト並みに一般家庭にも普及すれば良いなと思います。