xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

外出したって良いじゃない

お暇な方は芸能人が何をしたかイチイチ気になるようで、またしても辻希美さんの話題が炎上しているようです。

辻希美、夫婦で赤ちゃんと外出して騒然 「ありえない」「非常識」と批判相次ぐワケ
https://netallica.yahoo.co.jp/news/20190117-57717786-sirabee


俳優の杉浦太陽さんが2019年1月15日、妻でタレントの辻希美さんと昨年12月に生まれた四人目の子どもと昼食にフードコートを利用した事をブログで報告したところ炎上しているそうです。
「炎上」とはインターネット上で批判や非難が殺到して収集がつかない状態に陥る事です。火が一気に燃え広がる様に似ている事から、こうした事象は炎上と呼ばれています。
辻希美さんと言えば何かと炎上するという印象の芸能人ですが、なぜ人がここまで彼女を叩くのか私には理解が出来ません。

今回は上のお子さんの学校行事で必要な物品を夫婦で買いに出掛け、保育園へ預けているお子さんのお迎えの時間が迫っていたのでフードコートを利用し昼食を手早く済ませたというだけの事なのですが、そこに昨年12月に生まれたばかりの一番下のお子さんを連れていた事から批判が起きているそうです。

曰く、「生まれたての赤ちゃん連れてインフルが蔓延する中、外出か…。人んちの子どもだからどうでもいいけど、私ならできないな」


昨年はインフルエンザで他のクラスが学級閉鎖にもなっている最中に上の子の幼稚園送迎で私も一歳にもならない下の子を連れ歩きました。幼稚園年少組の保育室は平日のフードコートなどよりも、よほど雑菌の巣窟のような気がします。しかし一歳前の下の子を自宅に一人残していく事は私は出来ませんでした。
確か子どもを自宅に一人で留守番させる事はアメリカでは虐待になる行為だったかと記憶しています。

また日本の赤ちゃんは生後二ヶ月になった時から怒濤の予防接種リレーが始まります。インフルエンザの季節だからと接種を見送るなど、赤ちゃんの健診の時にその事が保健師に見つかれば「予防接種に連れて行かない親=適切な育児をしていない親」という目で見られてしまうかも知れません。
自宅にベビーシッターを呼べる経済力のある方ならいざ知らず、核家族の殆どの方は上のお子さんが病気の時は健康な下のお子さんも病院に同行させるでしょう。逆もまたしかりで、幼い子どもを自宅で一人留守番させる事など出来ません。下の子が新生児だろうと何だろうと、インフルエンザが流行していようといまいと、連れて行かなければならない場面は病院に限らずいくらでもあるものです。

また辻希美さんの場合は夫婦のどちらかが自宅で四番目のお子さんを見ていても炎上していた可能性があります。杉浦太陽さんが自宅に残れば「子どもを夫に丸投げして優雅に買い物かよ」、杉浦さんが買い物に出掛ければ「夫をパシりに使って良い身分だこと」となっていたであろう事はこれまでの炎上パターンから予想できます。
更にはインフルエンザが蔓延しているからとフードコートでの昼食を我慢して保育園にお迎えに行き、遅い昼食を自宅で摂った場合には「杉浦さんが可哀相(こういう事を言う人は辻さんも昼食を食べていない事には意識がいかない)」「こんな季節に人混みに連れて行かれた段階で赤ちゃんは感染の危険に晒されている」…何をしても批判を浴びていたのではないかと思います。

料理を作るにも宅配を頼んでいなければ材料の買い出しに出掛ければなりません。核家族の一般家庭では赤ちゃんを自宅に置き去りになど出来ず、一緒に連れて行くでしょう。スーパーマーケットには具合が悪いのかおでこに冷却材を貼ってマスクを着用した状態で買い物に同行させられている子どももいます。おそらく子どもを病院に連れて行ったその足でスーパーマーケットに寄り、看病にも必要な食料品を購入しているであろう母親をこの季節はよく見ます。自宅に病気の子を一人残して自分だけで出直す事が大変だったからでしょう。子ども連れのこちらとすれば「病気の子を連れて来るなよ、うちの子に移ったら嫌だなぁ」と思わないでもありませんが、相手の事情も透けて見えるので何も言えません。インフルエンザを始めとする様々な病気の感染の危険性は何もフードコートにだけある訳ではないのです。

「私ならできないな」と言っている方はさぞかし家庭に大人が多数いて、いついかなる時でも頼めば子どもの面倒をみて貰えているのでしょう。そのような環境にいらっしゃるのであれば、ぜひ少子化を改善する為にもお子さんを五人は産み育てて頂きたいものです。
四人のお子さんの育児も頑張り、お仕事も頑張っている辻さんを、私は素晴らしい女性だと思います。
インターネットでよく言われるように、ブログが炎上すればするほど辻さんの収入になり、しめしめと夫婦でほくそ笑んでいるというならばともかく、生後間もない赤ちゃんのいる女性に何も知らない外野が余計なストレスを与えるような事はやめて頂きたいなと同じく子育てをする者として強く願います。