xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

私もきちんと伝えたい

私もこんな母親になりたい。そう思える記事を読みました。


小島慶子さん】性がエロになる前に。性教育の黄金期は2〜5歳だった⁉

https://mi-mollet.com/articles/-/15035

性教育を始めるなら、2〜5歳頃が黄金期。なぜなら、その時代はまだ性別の意識が未分化で、ジェンダー規範のようなものに縛られたり、性的なもののタブー感にも気づいていないからです。『なんでくしゃみする時は鼻がかゆくなるの?』という疑問と同じ感覚で性のことを聞いてくるうちに、恥ずかしがらずに性について話せる関係性を築いておけるといいんじゃないでしょうか。」


私も子どもの性教育は、よけいな知識がつく前に行うべしと感じている一人です。我が家は子どもが二人、上が5歳の娘で下が2歳の息子なので、子どもたちはお風呂のタイミングでお互いの裸を見る機会があります。また母親である私と入浴する時もあれば父親と入浴する時もあるので、子どもと大人の身体の違いも実際に目にします。
「どうして私にはチンチンが無いの?」
と、娘は自身と弟の身体特徴の違いが気になるようで、その時には
「その代わりに女の子は体の中に赤ちゃんを育てる部屋があるんだよ。母さんにもあるよ」
と答えました。
「無い」事がイコール「足りていない、劣っている」と娘が思わないようにと、まずは考えたからです。

「赤ちゃんはどうやって出来るの?」
と質問された時には、実際に私のお腹の中に息子がいた頃を娘は知っているので
「父さんから赤ちゃんの種が出て、それを母さんが受け取って、人間の形になるまで母さんのお腹の中で育てたから○○くんが産まれたんだよ。あなたもそうやって出来たんだよ」
と説明しました。
ちょうど先日、Eテレ『ふしぎエンドレス 理科5年「おなかの赤ちゃんはどう育つ?」』にて受精卵から胎児になる過程が放送されたところなので、その録画も役に立ちました。最初は真ん丸、その後は頭部が大きくて他はひょろひょろ、へその緒の方が胴体よりも大きい胎児の画像を見て「人間の形になる」の意味を5歳の娘も少しは理解したようでした。

ですがここで「どうやって赤ちゃんの種を受け取るの?」と質問された時には返答に窮しそうです。私もいざその時が来たら雌しべと雄しべの話にすり替えてしまうかも知れません。スナップボタンのオス(凸)とメス(凹)で説明できるでしょうか。

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コンビニ大手3社のセブン-イレブン・ジャパン、ローソン、ファミリーマートが2019年8月末までに成人誌の取り扱いを原則中止にすると発表しました。コンビニはもはや公共の場と言っても過言ではなく、様々な人が訪れる場所となりました。そうした場所に露出の多い女性の表紙の男性向け成人誌を陳列する事は不適切と判断したようです。
2020年には東京でオリンピックが開催され、外国から大勢の観光客が来日する事が見込まれています。性に厳格なお国柄、宗教の方が日本のコンビニでの男性向け成人誌の販売の仕方を目にした場合、そうした雑誌が「公共の場」で隠される事なく平然と販売されている事実を知れば、日本という国の印象すら変わってしまうおそれがあります。だからこその取り扱い中止なのだろうと思いますが、青少年への教育の観点からも私はコンビニでの販売中止に賛成です。
男性向け成人誌の購入には年齢確認が必要かと思われるので性に未熟な少年が入手する事は難しいかも知れませんが、それでもコンビニでトイレを借りる時やジュース売り場へ移動中に横目で刺激的な表紙を盗み見する事は可能です。文字が読めれば過激なタイトル、煽り文句も理解できてしまうでしょう。
性への興味は悪い事ではありませんが、知識の無い少年が男性向け成人誌をファンタジーだとは思わず、性の教科書にしてしまう可能性を私は恐れています。出来ればそうした雑誌を目にする時には、既に性教育を終えていて欲しいと願います。

しかし小中学生でもインターネットで性のコンテンツに辿り着く事は容易な時代となりました。表現の自由の元、イラストや実写など過激なものや反道徳的なものなどへも誰でも簡単にアクセスできてしまいます。そうした環境が身近にあれば、たとえ学校でいくら正しい性教育を行おうとしても既に性への感覚が歪んでしまっているかも知れません。
ですが幼児期に性教育を行えば、照れや偏見もなく「そういうものなんだ」と、すんなり子どもは受け入れてくれるような気がします。何よりまだまだ下にきょうだいが産まれてもおかしくない年齢なので「性=エロいもの」ではなく、「性=子どもを作るもの」という考え方の方が幼い子どもは納得してくれるでしょう。
下のきょうだいがそういう過程で誕生したのであれば、自分もまた同じように生まれたのだろう。性行為とは子どもを作る事で、お父さんとお母さんがそうであるように、結婚する大事な人とだけする行為なのだと。


2019年1月27日、アニメ「HUGっと!プリキュア」が最終回を迎えました。最終回では主人公たちは大人になり、まさかの主人公の出産シーンが描かれました。
「スタッフの自己満足、主人公が産みの苦しみを味わう場面など幼い子どもは理解できないだろう」と否定的な意見もインターネット上では見られましたが、私は子どもたちに「赤ちゃんはコウノトリが連れてくるのよ」と教える事こそナンセンスだと思っています。
今では上の子どもが出産に立ち会う事が出来る産院もあるらしいです。出産がどれだけ大変な事なのかを子どもが間近で見る事はとても勉強になるでしょう。
あなたもこうやって、お母さんが頑張って産んだんだよと教える事は生命の神秘にも触れられます。その前段階が性行為だと教えれば、子どもたちはそれはとても大切な事で、男女の同意が必要な事なのだと気が付くのではないかと思うのです。

映画「おおかみこどもの雨と雪」では全年齢向けアニメながら性行為の場面が描かれています。子どもと視聴するには少々難しいシーンですが、折を見てきちんと伝えられればなと思います。
性がエロになる前に。