xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

ありのままで

自分の好きなものは家族にも認めて貰いたいものです。まして自分が信頼する相手ともなれば尚更「本当の自分」を受け入れて貰いたいものでしょう。
NHKトクサツガガガ」は特撮物が大好きな女性が主人公のドラマです。それらは一般的に子ども向け作品とみなされている事から、会社の同僚のみならず自分の親にすら主人公は好きな物を好きだと公言できない様が描かれています。
小さな子どもがいれば女性でも堂々と特撮物の関連商品が買えるようになるのだから、「24歳なら子どもを産めば良いじゃない」と、「トクサツガガガ」を視聴していた私は男児も女児もいる自分の立場の便利さにほくそ笑みましたが、きっとこうした方々はそのような偽装工作を使わずに、正々堂々と自分一人の力だけで世間と戦う方法を模索しているのだと気付きました。子どもを隠れ蓑に使うなど、それはオタクとしては卑怯な振る舞いです。

私も「トクサツガガガ」の主人公同様、隠れオタクの部類だと思います。子どもが観たがらなければ特段、今視聴している特撮物やアニメを観ようとは思いませんでしたが、基本的に特撮物に抵抗もなく、アニメや漫画、ゲームは酸素と同じで、身近にあるのが普通だという感覚です。そもそも私の両親がそれらに子どもが触れる事に拒否感がない人だったので、大人になってからも漫画を購入する事に苦言を呈された事はありません。父は私たち子どもが成人してからもテレビを点けると「お、コナンやってる」と「名探偵コナン」のアニメにチャンネルを自ら変えてくれる人でした(私たちが観たいだろうとアニメにチャンネルを変え、自分は同じ部屋で新聞を読む)。母も「いい年してこんな物(アニメ)を観て」と怒るタイプではありません。私たち子どもが全員、普通の社会生活も送れているからかも知れませんが。
したがって「トクサツガガガ」の主人公の母親が、主人公が小学生の頃から特撮物を禁止し、主人公がおこづかいで買った特撮物グッズ(しかもカプセルトイ)を取り上げるシーンはとても心が傷みました。彼女は「女の子は女の子らしくあるべき」という信条の人らしく、女の子である娘が特撮物に傾倒する事を良しとしなかったのです。案外女児向けアニメだったなら認めてくれていたのかも知れませんが、あいにく女性主人公の嗜好はそうではありませんでした。

先日再放送されたEテレねほりんぱほりん」の腐女子(ふじょし)やコスプレの回はとても楽しく視聴しました。コスプレは私自身は体験した事はありませんが、小道具作りの手伝いならばした事があるので理解がある方だと思います。
夫は私が隠れオタクだとは結婚前は気付いていませんでしたが、子どもと一緒に、あるいは子ども以上にアニメを楽しんでいる様子から薄々気が付いてきたようです。驚かれはしましたが家計に影響を及ぼしている訳でもないので、受け入れて貰えているのかなと思っています。
私がどの程度のオタクかと言えば、先日の「怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」の最終回でアラフォー女が本気泣きをしたくらいです。

しかし世の中にはいわゆるオタクに理解を示してくれない人もいます。また自制できるオタクと自制できないオタクにオタクも分かれます。
以下の記事の夫は自制できないオタクのようでした。


ラブライブ離婚という単語が頭をよぎる」 夫の趣味に悩む妻、亀裂避けるにはどうすれば
https://www.google.com/amp/s/news.biglobe.ne.jp/smart/amp/domestic/0205/jc_190205_7753658618.html


共働きで妊娠中の妻が休日に夫と外出したいと提案しても夫は自分の趣味を優先し、赤ちゃんが産まれた翌月にも一人で趣味のものを楽しみに出掛けてしまう予定なのだそうです。そもそも夫の部屋はぬいぐるみやフィギュア(キャラクターの人形)、CDなどで埋まっており、妻は妊娠前からアニメの映画鑑賞に付き合わされていたとの事で、夫に父親になるという自覚が見えない事から妻の脳裏には離婚の文字がよぎっているのだそうです。

前回投稿した拙文に「結婚すると趣味のものは妻に捨てられたり売られたりと制限される可能性があるので、自由を失うと思い、若者は結婚を敬遠しているのでは」というような内容を書きました。
もうすぐ子どもが生まれる身。優先すべきは何なのかを見失ってまで自分の趣味を貫くその様は、「これだからオタクは」と言われても仕方がないなと流石の私も思いました。
何より大勢の女の子が登場する、いわゆる「萌え」作品が好きである事を受け入れてくれる女性を妻とした、オタク男の婚活のせっかくの成功を無にするのかと怒りがわいてきます。普通の女性であれば、そのようなオタク男性は気持ち悪がられてお付き合いにすら発展できない場合の方が多いのではないかと思うのです。

ところで、男性の「萌え」作品好きと女性の特撮物好きは同じオタクでも似て非なるもののように思います。何より男性オタクの中には純粋に作品が好きというよりも、違う目的で登場人物を見ている人もいるように思えるからです。
何故ならば女の子キャラクターのフィギュアやイラストをあしらった寝具などは本編には登場しない扇情的な格好をしている事があり、コレクションアイテムとしての用途だけでなく、自慰行為の妄想に使っているのではないかとの疑惑がついて回るからです。これは腐女子ボーイズラブ好きな女性が自らを「女として腐っている」と認識している事で、しばしば女の二次元オタクの事も指す)が男性同士の絡みを前にして「壁になりたい」「その辺のホコリになりたい」と願う感情とは異なるような気がするのです。

結婚生活にはお互いの価値観のすり合わせが肝要になってきます。何より違う環境で育った違う人格同士なのですから、性格の不一致は当然なのです。お互いが相手の主張や好みを理解し、歩み寄る事で自分たちならではの夫婦像を創っていくのが結婚生活というものだと思います。相手をすっかり自分の色に変えてしまいたいのであれば、それはパートナーではなく支配の関係です。

結婚生活を上手に乗り切る為の記事をここ最近たて続けに目にします。


バスタオルを洗う頻度は毎日? 同棲予定のカップル向けチェックリストに「本当に大切」と反響
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/spv/1902/04/news086.html

「同棲を考えてるカップルがお互いやっておいた方がいいと思われるチェックリストを作りました。
大事なのはお互いどこが違ってどこまで歩み寄れるのか、きちんと話し合うことだと思います。」

とは、リストを作成した方のツイートです。リストの中身は

「食器を洗うタイミング(すぐ洗う/シンクにしばらくためる)」「実家の親との付き合い(ほぼない/仲が良い)」「自分の趣味について(一緒に楽しんでほしい/干渉しないでほしい)」「バスタオルを洗う頻度(毎日替える/何日か使ってから)」「冷房の設定温度(18度くらいでキンキンに冷やす/26~28度で様子をみる)」「サプライズ(大好き/苦手)」

…といった内容です。

私たちは事前に同棲をしなかったので結婚後に発覚したのですが、夫が風呂上がりにバスタオルを使用する事に私は驚きました。ラブホテルでは使用していましたが、それはそういう場所だからだと思っていました。それがまさか家庭でも使うとは。
私は学生の頃のプール用具以外では、バスタオルは床に敷く、身体を覆う、夏の布団代わりとしか使用しない家庭で育ちました。何よりあのような大きな洗濯物は乾かす事が大変です。天気によってはなかなか洗えず、干したら干したで干場の面積を圧迫します。洗えない時の生乾きの臭いが嫌なので、夫には風呂上がりは普通のタオルで身体を拭くようにお願いしました。そしてそれで十分身体が拭けると理解してくれ、夫は妥協してくれました。
食事に関してはなるべく私が夫に寄せているつもりです。夫の実家では塩分削減の為だと食事に汁物はあまり付けません。また卵焼きは甘くせず醤油を入れるという事だったので、そのように作る事にしました。NHK「境界調査バラエティー ニッポンのワケメ」で卵焼きは甘い方が主流だという結果を放送していたのもあり、お友だちから「○○ちゃんの卵焼きヘンなのー」と言われないよう娘はマジョリティにすべく卵焼きは砂糖派にしようと食べさせてみたのですが、夫に嗜好が似ているのか娘からは醤油を入れた甘くない卵焼きの方が好きだと言われました。それ以来我が家の卵焼きに砂糖は入らなくなりました。


結婚を大失敗しないために確認したい5つの事
https://toyokeizai.net/articles/-/262926?display=b


こちらの記事では、条件で結婚相手を決めてはならないとしています。相手の年収でパートナーを選べば、病気になって働けない時に離婚がよぎりますし、顔で選び性格が想像とズレていれば期待はずれ感が拭えなくなってしまいます。
記事では

「結婚前は大きく目を見開いて相手を観察し、結婚後は半分目を閉じて暮らしましょう」と、昔の人は言いました。結婚前は、もし条件や外見が変わっても、仲むつまじく暮らせる相手か、せめてその時点のお互いの愛情にうそ偽りがないか、十分に見極める必要があります。

と記しています。他にも、

年齢で焦り、相手とのフィットをよく考えずに心の中で無理やり正当化して結婚すると、数カ月後に「年齢で焦って結婚して、大後悔」という幾多もの“適齢結婚失敗者”の列に加わることになりかねないのです。

とも記しています。
結婚は何度もするものではなく、だからこそ相手選びは慎重になるのも当然です。その結婚を後悔しない為にも、ありのままの自分で婚活に臨んだ方が双方にとってもメリットがあるのではないでしょうか。
以下の記事は「自分の名前をインターネットで検索してみて、出てくる情報を客観的に確認しましょう」と記しています。


【20代で知りたかった30代の正解】結婚したいならSNSを見直して!キャラクターやアイドルの投稿は要注意
https://suits-woman.jp/suitsdiagnose/rennaikonkatsu/102439/

マッチングアプリや婚活パーティー、結婚相談所等で知り合った相手は共通の知り合いがいるわけではありません。初めて会って相手に興味を持ったとします。本名がわかったら、別れてから本名で検索されるのは当たり前の時代なのです。

GoogleFacebookであなたのフルネームを検索したら、どんな情報が表示されますか?

高級そうなお店の外食、女子会、旅行ばかりの写真なら、「贅沢好きなお金がかかる女」と思われかねません。ポエムや愚痴の投稿が多ければ、「面倒くさい女」と思われかねません。

ご本人にとってはたまたまそのときだけだからとSNSに載せただけでも、SNSを見た日常を知らない相手は「たまたま」ではなく「いつも」と受け取るかもしれないのです。

逆に、あなた自身も男性の名前で検索して関わることをやめたことはありませんか?婚活アプリで知り合い1回会った男性を本名で検索したら、批判の投稿ばかりで怖くなって距離を置いたという女性の話を聞いたことがあります。

試しに自分の名前を検索して、出てくる情報を確認しましょう。


どのような情報もその人自身です。自分の側面を偽ってまで一緒にいる事は次第に苦痛になるのではないでしょうか。
SNSで高級そうなお店の外食の写真を投稿した事があるからといって、即「金のかかる女」と決めつける男性ならば、その後も何かと自分の意見を押し付けてきて、結婚生活はうまくいきはしなかったでしょう。そうした地雷男性を避けられるという点では優秀なリトマス試験紙ではないかと思います。
他にも記事ではLINEのアイコンに言及しています。アニメキャラクターのアイコンを使用しているだけで相手を敬遠し、お付き合い候補者の中から除外するような偏見のある相手と結婚したならば、その後の生活は好きなものを好きだと言えない、苦しいものになっていたでしょう。
人には様々な顔があるものです。特撮が好きだろうとアニメが好きだろうと、それらを内包した存在がその人自身なのです。後から知られて気まずくなったり否定されたりするよりは、最初にLINEのアイコンで主張しておいた方が良いのではないかと私は思います。

なお私が実はオタクだと、子どもがアニメを観る年齢になるまで夫が気付かなかったのは、夫との会話の中に私がそれらの話を使わなかった為でした。二人の共通の話をするだけで時間が過ぎてしまったので、オタク話を入れる隙間がなかっただけとも言えます。
隠していたというよりも、私が二次元作品が好きだという事はわざわざ告白するものとの認識に欠けていたというのもあります。乗用車のBGMにはアニメの主題歌も入れていたのですが、夫がその歌がアニメのものだと気付かなかっただけです。
会社勤務をしていた頃の私の美人同期(私と夫は同僚だったので、夫は彼女とも同僚で面識がある)もオタク仲間だと私から知らされた夫は驚愕していました。アニメオタクの一面はありますが、私たちには普通の会話の引き出しもあったので、隠そうとしていたというよりも単にTPOで使い分けていたので、知っている人しか知らなかっただけです。

価値観があまりにも違う人との生活は苦痛です。同じ趣味嗜好というよりも、嫌いなものが似ている人との方が長く付き合っていけるのかも知れません。
ありのままの自分をさらけ出せる相手と縁を結べる事は僥倖です。相手の許容範囲と自分の許容範囲をすり合わせ、互いに互いの好みを尊重できれば長く付き合っていけるでしょう。ならばまずは自分から、好きなものと譲れないラインをカミングアウトしてみるのも最適な結婚相手を見つける手ではないかと思います。