xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

子どもに栄養剤

怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」を視聴していた時に子ども用のリポビタンDのCMを目にした時は驚きました。
大正製薬リポビタンDといえば、私にとっては会社勤務をしていた時に、あともう一踏ん張りというタイミングで上司が皆に振る舞ってくれた栄養ドリンクでした。15歳以下では飲まないように注意事項として記載してあったように思います。そんな栄養ドリンクが子ども用(ノンカフェイン)も発売されていただなんて目を見張りました。

驚いた事と言えばインターネット広告で知ったのですが、子ども用のサプリメントが多数存在する事でした。身長を伸ばすもの、栄養補助のものなどを私は見た事があります。妊婦や妊活中の女性には葉酸サプリメントが勧められていますが、子ども用のそれらはカルシウムやビタミン類が多いような印象です。形状も子どもが摂取しやすいようにラムネやグミになっているようでした。

私も子どもの身長は気がかりです。夫の両親の家系はいずれも身長が低いせいもあり、夫の身長も高い方ではありません。私自身は日本女性の平均身長ですが、私の父の家系は身長はそこそこ、しかし母の家系はみな長身(母も私より背が高い)なので、身長に限って言えばせめて息子には私の母の家系の遺伝が強く出たら良いなと思っています。
低身長はホルモン異常の病気で治療の必要がある人もいるそうなのですが、殆どの方は結局は遺伝によるものだと日本小児内分泌学会のサイト(http://jspe.umin.jp/public/teisinchou.html
に記載されていました。
私の二人いる子どもたちはどちらも出産時に仮死状態にはなっていないし、早産どころか予定日超過で促進剤で出さないといけない程に子宮にいたし、胴体と手足のバランスも不自然ではないので、低身長を気にして専門の病院に行ったところで長時間待たされた挙げ句「遺伝だ」と言われて終了だろうなと思うと、受診に二の足を踏んでしまいます。
しかし今なお高身長の男性の方が低身長の男性よりも自信に満ち、女性の目を引く事を考えると、息子の身長だけは何とかしてやりたいとも思うのです。その為に、実は身長を伸ばすというサプリメントの試供品を注文してみた事があります。

届いたサプリメントは味は普通のフルーツグミやヨーグルト味のグミのようで、もう少し成長してからお菓子だと言って渡せば良いかなと思いましたが、いかんせんお値段がそこそこ張ります。カルシウムのラムネなら近所のドラッグストアにも並んでいるので、そこで買えばポイントも貯まるしと考え直し、今は注文を見送る事にしました。そもそもカルシウムは骨は強くしますが、身長を伸ばすものではない栄養素だと聞いていたからです。身長を伸ばしたいならタンパク質の摂取が最優先なのだそうです。洋風の食事の傾向が増え、肉を頻繁に食べるようになってからの日本人の身長の平均身長の伸びがそれを証明しています。

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社会実情データ図録というサイトより
https://honkawa2.sakura.ne.jp/2182.html


しかし、何故こうも子ども向けサプリメント市場が拡大したのでしょうか。このような記事を読みました。


子供用サプリ普及背景、“子供の欠点=親の自己責任”の考えに
https://www.news-postseven.com/archives/20190213_867175.html

 一般の健康食品・サプリメント市場全体が前年比0.6%の微減(マーケティング・リサーチ会社インテージ調べ)と苦戦する一方で、子供向けサプリは10%の増加となっている。

 サプリの目的は多岐にわたり、「身長を伸ばす」「頭がよくなる」「強い体づくり」「目によい」「栄養バランスを整える」「口内環境改善」などさまざま。なんと「集中力を高める」というものまである。

(中略)

 横浜市に住む主婦の福田紀子さんはつぶやく。

「現代は、子供のために親ができることがあまりにも多すぎる。子供の欠点は、すべて親の“自己責任”になってしまう。病気になれば祖父母から叱られ、背が伸び悩めば『なんで対策をとらなかったのか』と将来本人から恨まれることにもなりかねないと恐れています」

現代は、かつてに比べると選択肢があまりにも増えました。髪を切るにしても近所の散髪屋で済ますという方もいれば、都会の有名ヘアサロンにまで通うという方もいるでしょう。ムダ毛処理も剃刀やピンセットでの自己処理の方もいれば、脱毛サロンで毛根からしっかりと処理して貰う方もいます。
子どもも受けられるサービスが様々に登場しました。最大の問題は費用の面で、それさえクリア出来るならば現代では子どもに最適な環境を多くの親が用意してあげる事が可能なのです。
用意できる条件が整っていたのに、親が調べずにいたので機会を逃してしまった、子どもにやらせなかったのは、ひとえに親の落ち度になってしまいます。
子どもの身長にしても我が子の低身長で悩んでいながら専門医の元に連れて行かなかった、適切な栄養補給の手段がありながら見過ごして与えなかったのは親の怠慢だと思われるようになりました。何故なら調べる気になれば簡単に検索出来るのですから。

少子化に伴い、子ども一人にかける費用は多くなりました。他の子よりも一歩でも我が子に秀でて貰いたいと願い、子どもに資金を注ぎ込む事は将来への投資とも言えます。
「子どもの成長は一度きり」
そう言われてしまうと後ろ髪を引かれてしまいますが、費用を考えると、何とか既存の食べ物だけで成長して貰おうと思っています。
身長が低くても功績や人望があれば人間としては大きくなれると教えながら。