xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

そうだ、カウンセリング行こう

育児は実際に経験してみると思う通りにいかない事が多く、子どもへの虐待の件数が年々増加している事から鑑みるに、表では明るく振る舞っていても心の奥ではストレスを抱えている方はとても多いのかも知れません。ストレスは様々なトラブルの原因にもなりますので、少子化を止める為にも虐待を減らす為にも、育児をする方のストレスが軽減できる方法がもっとあれば良いのになと思っていたところ、

なぜ私にはできないの…?「離乳食作り」で涙するママたち
https://gentosha-go.com/articles/-/20102

という記事がヤフーヘッドラインに挙がっていた時に投稿された一般の方からのコメントの中に、素晴らしい提案が書かれていたのを見つけました。


こういうの読むと、母親学級とかで時間を割いて教えるべきことは、入浴方法とかももちろんだけれど、具体的なストレスへの対処法や地域の窓口、精神科医がどこにあるかってことなんじゃないかなーと思う。

あと、定期検診に専門医のカウンセリングを含めるとか。

幸か不幸か鬱病で闘病した経験のある自分は、かかりつけの病院もなじみの先生もいるし、自分の状態を客観視して対処する訓練も詰めたけれど、産後いきなり鬱になったり追い詰められてから子育てしつつ病院探しはかなりきついと思う。
内科や耳鼻科と違って先生との相性も大きいし。

妊婦さんには、定期検診で何もなくても1度メンタルのカウンセリングを受けさせておけば「あの先生がいるところに行ってみよう」って、いざという時のハードルも下がるんじゃないかな。

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元の記事は心が折れそうになる離乳食期、うまく進まない事にストレスを抱えず、育児書はあくまで参考に、SNSの美麗な離乳食写真や「この量をペロリです!」などという投稿には他人は他人、自分たちは自分たちと思う事、離乳食は「食べてくれないもの」という前提で進めると良い、という内容でした。
投稿されたコメントも「うちの子はこんなだった」「私はこうやって乗り切った」という内容に溢れ、子どもの離乳食期を上手に力を抜いてやり過ごした方が多くいらっしゃる事が分かりました。
私の場合、今では食の細い上の子の時も、幸いながら離乳食期はストレスは特に感じずにやり過ごしました。赤子が産まれたら余裕はなくなるだろうと、第一子妊娠中に離乳食作りはレシピ本を参考に練習しておきましたが、そもそも料理の腕が未熟なので、その時から既にレシピ本のように美しい盛り付けの離乳食は目指してすらいませんでした(ついでに言えばオシャレ食器も無かった)。
最初からレトルトも活用しましたし、解凍した離乳食も子どもは嫌がらなかったので、瓶詰めの市販の離乳食をシリコン製のチョコレート型で冷凍しておき、少量ずつ与えたりもしていました。
ミルクを飲めば栄養は摂れるから離乳食なんて食べなくても死にはしないだろう、これまでミルクしか飲ませてないのに生きてこれてるんだから、栄養バランスなんてミルクが補ってくれるから気にしない気にしない、という気持ちで取り組んでいたからこそ、私はこれといって離乳食期にはストレスは感じませんでした。
その考え方がミルクを卒業してからの幼児食で苦労する元となるのですが、それは今回は横に置いておきます。

離乳食だけでなく、育児をする中で育児書通りのステップに進めず悩んでしまう親御さんはとても多いと思います。産後うつなども、寝不足のところに、思う通りに物事が進まないストレスが重なる事も要因のひとつになっているのではないでしょうか。
しかしストレスを抱えているからといっても、それで専門機関に相談に行く人はまだまだ少ないのではないかと思います。

私自身、不調になったとしても精神科や心療内科に行くには何となく抵抗があります。内科などと比較すると心療内科は敷居が高く、何と話せば良いのかイメージが湧かず、こんな事で病院にかかっても良いのだろうか、ここはもっと大変な事になってしまった人が行く所で、自分はそこまでではないのでは、という希望的観測が邪魔をして二の足を踏んでしまうのではないかと思うのです。また中には、精神に異常をきたした人と待合室で遭遇したら自分や一緒に連れてきた我が子が何をされるか分からない、という不安から受診をためらう人もいるかも知れません。
だからこそ、いざという時に手遅れにならないよう、投稿されたコメントのように妊婦健診の項目のひとつに専門医のカウンセリングを組み込んでしまって、妊婦には強制的に一度カウンセリングを受けさせるような制度にしてみれば良いのではないかと考えます。一度受診してしまえば心療内科への偏見もなくなり、いざという時に受診する心のハードルがぐっと下がるのではないでしょうか。


また、誰かと会話をするという事は虐待の防止にも繋がるのではないかと期待します。以下の記事には頻繁に子育て中の親が集まれる機会があっても良いのでは、との提案がありました。


虐待する親の気持ちがわかる!? 孤独なママが抱える危険
https://limo.media/articles/-/9904

現代では多くのママが孤独であり、帰宅時間が遅い男性も多く、また経験のない男性は家事や育児への理解があるわけではなく「全て女性がやって当たり前」という風潮は根強いものです。

孤独から抜け出すために、子育て支援センターや児童館でママ友を作る人もいます。遠く離れた旧友や自分のきょうだい、両親でも、SNSを使えば育児相談をしたり、愚痴を言うことができます。会ったことがない人でもSNS経由で育児話で盛り上がってつながる、という人もいます。

一方で、「子育て支援センターで時々会うくらいのママとは友達になれない」という人見知りなママや、「実家を頼れない」というママ、「人に弱みを見せられない」ママもいます。特に考えるべきなのは、こういったSOSを出せない層でしょう。

(中略)

虐待のニュースを受け、様々な対応がされていますが、その一方で「親を孤独にしない育児環境作り」自体も急ぐべきでしょう。

核家族が当たり前となった今は、地域での関係作りが重要になります。地域にいる子育てママがつながれる機会を、自治体が用意することもできるでしょう。1歳半や3歳児健診だけでなく、もう少し頻繁に子育て中の親が集まれる機会があってよいのではないでしょうか。


私が住む自治体には産後1ヶ月あたりの時期に保健師が自宅に訪問してくれ、話をする機会が設けられていました。そこで自治体が独自に作成したらしい育児指南の冊子が手渡され、大まかな赤ちゃんの発達の説明を受けました。なおこの冊子は3~4ヶ月健診や1歳6ヶ月健診時の持参品の1つに指定され、講義の資料としても使われるものでした。また最寄りの保育園やこども園の、未就園児でも遊びに行ける機会の案内もされました。
ありがたい制度だとは思うのですが、しかし正直に言えば、私個人としては保健師に自宅に訪問される事がストレスでなりませんでした。散らかった家など知らない人に見られたくなく、訪問時間前には緊張し、赤子そっちのけで掃除をしていました。狭い賃貸の我が家が相手からどう思われるのかも気にしていたので、せめて掃除くらいは、と思ったのです。
私は保険会社の担当者とも、会うのはスーパーのイートインスペースを指定するような人間です。自分の手の内、テリトリーを他者に見られる事に抵抗がある人はきっと私以外にもいると思うのです。

そこで提案なのですが、保健師がいる所に赤ちゃんとその親が訪問するような機会を設ければ、私のような人間もストレスにならないのではないでしょうか。
自宅に保健師が来てくれるのは赤ちゃんを連れての外出は大変だろうという厚意からだろうと思うのですが、自宅の中に入られる事で生活を値踏みされていると考える人も中にはいる筈です。
妊娠中に一度保健師の方に妊婦が会いに行き、産後に起こりうるであろうトラブルの説明を聞く。産後1ヶ月での外出は母子とも1ヶ月健診だけでも大変なので、保健師の訪問は希望者だけとする。3~4ヶ月健診の会場で同じ保健師と話しをし、1歳6ヶ月健診でもまた面会をする。ずっと同じ保健師と会う事で関わりを深めていくのです。
赤ちゃんが生後2ヶ月になると2~4週間単位で予防接種が次々と始まり、その合間に先天性股関節脱臼の検診や私の住む自治体では9~10ヶ月健診(これは小児科で受ける)があり、そして1歳6ヶ月健診まで母子は他者と会う機会は多くありますが、順調に行けば1歳半あたりで打てる予防接種は一通り終わってしまいます。怒濤の予防接種リレーが終わり一息つくところなのですが、赤ちゃんと母親はそこで社会との繋がりが一旦途切れてしまい、第一子育児の時の私は「…で、この後どうすれば良いんだっけ?」と不安になってしまいました。ケアすべきなのはここからの母子だと思うのです。
職場復帰する母親なら保育園などで同じ境遇のママさんと知り合えますが、専業主婦の場合は自分から外部に働きかけにいかないと母子の密室育児になりかねません。
そこで赤ちゃんが1歳半以降は3ヶ月程度の間隔で担当保健師の元へ何組かの母子が集合するように案内するのです。なかば無理矢理にでも社会との繋がりを作り、孤立化する事を阻むのです。

ただし、先に挙げたコメントのカウンセリングの提案の中にもあるように、相談事をするには相性も大切です。
精神的に余裕のあった第二子の3~4ヶ月健診の時に、私の隣のブースで話をしていたママさんと応対していた保健師の方がやけに高圧的な態度だったのを見て「何もそんな言い方をしなくても」と思った事がありました。私を担当して下さった保健師さんが第一子、第二子の時のどちらも話しやすい方だったのと比べると、保健師にも当たりハズレがあるのだと気付かされたのです。
そこで妊娠時に、その時に会った保健師がずっと自分の担当になっても良いかを後日届くアンケートで自治体に通知するのです。チェンジされる率が高い方は上部機関からのフォローアップを用意するか、チェンジ率が賃金などの評価に反映されれば、高圧的な話し方をする方の態度の改善も期待できるのではないでしょうか。あるいは赤ちゃんの健診担当を外すかの参考になるかと思います。

育児で何か困った事が起きた時に、相談しようと思える誰かの顔が浮かぶ事は何よりも大切だと思います。実家やママ友、近所の人などに助けを求められない「孤育て」の方が本当に孤立化してしまわないよう、『「子育て支援センターで時々会うくらいのママとは友達になれない」という人見知りなママや、「実家を頼れない」というママ、「人に弱みを見せられない」ママ』には、既に顔見知りで、きちんと知識のある自分の担当の保健師さんという具体的な相談相手を作ってやるのが良いのではないでしょうか。


逆に同程度の月齢の子をもつママ友は相談相手から外すべきだと思います。何故なら相手もしょせん素人で、そちらの子どもと自分の子どもの発達段階をまざまざと比較してしまい、よけいにストレスを抱える原因になってしまうからです。