xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

私だけが卒業できない

子どもを産んでからこれでもかとお世話になったEテレの番組出演者の多くが2019年3月末で卒業しました。
我が家が観ている番組だけでも「シャキーン!」メイちゃん、モモエさん、「みいつけた!」三代目スイちゃん、「おかあさんといっしょ」よしお兄さん、りさお姉さん、「いないいないばあっ!」ゆきちゃん、「ワンワンわんだーらんど」ゆうなちゃん、「ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン」アズキ、マロン、茶太郎、「きかんしゃトーマスエドワードとヘンリーのティドマス機関庫からの移動(空いた機関庫に新メンバーが入る=レギュラーメンバーからの降格)と、卒業が目白押しでした。

4月に入りメンバーやオープニング曲、体操曲も替わり、ロスに嘆く方々の姿をインターネット上で沢山お見かけしました。
その一方で、「何でこんな事で泣く人がいるのかが分からない」というコメントもありました。
確かにイチ子ども番組だし、テレビ番組が改編される事は珍しい事ではありません。民放ドラマは3ヶ月で変わるし、視聴率が悪ければバラエティ番組の打ち切りはもっと早い事だってあります。
Eテレ番組の改編がここまで大きく取り上げられるのは、それが大勢の人の心の支えになっているからだと思います。Eテレの番組は夫以上に子育ての相棒だったというママさんも少なくないでしょう。

上の子が小さい頃、テレビの見せすぎはいけないと聞いていたので初めは幼児番組の定番「おかあさんといっしょ」を観せていましたが、どうも食い付きが悪い。しかし「いないいないばあっ!」は一生懸命観る事が分かりました。1~2才児の年齢に合わせた内容だったからでしょう。そして子どもが成長するとともに興味は他の番組にも広がりました。Eテレの番組はいつ頃から何を観るようになったのか、それそのものが子どもの成長の記録なのです。
そして同時に番組の視聴は、出演している子どもたちの成長を見守ってきた期間でもあります。2~4年も毎日見ていれば親戚の子よりもママ友の子よりもずっと身近な子どもになるものです。自分の子どものきょうだいのような感覚でいた人もいるかも知れません。その子たちが次のステップに進む為に卒業する(ゆきちゃんは「進級」という表現でしたが)。我が子はどんどん成長し、番組の出演者も成長し、交代する。進む人たちと、変わらない自分の対比がより切なくなりました。
一億総活躍社会と言われ、活躍していない専業主婦の身分としては沢山の人たちの卒業に心がざわつきます。卒業を見届けた自分だけが置いていかれたような気分になりました。平日に毎日放送するEテレ幼児番組の視聴はルーチンワークでもあったのです。

実を言えば我が家のテレビのハードディスクには「みいつけた!」二代目スイちゃん、「おかあさんといっしょ」だいすけお兄さん、たくみお姉さん、「いないいないばあっ!」ゆうなちゃん、「えいごであそぼ」エリックとキコ、ビーとボーの卒業および私の好きな回の録画がまだ残っています。頻繁に観ている訳ではなく、録画リストに名前がある事で安心するのです。
4月に入り、子どもは新しい出演者たちがすぐに大好きになりましたが、私だけがまだ前の卒業者たちからも卒業できていません。
上の子の小さかった頃の思い出と共に、もう少しだけ懐かしんでいようと思います。


余談ですが、Eテレ幼児番組は朝に放送した内容が夕方にも放送されます。ゆうなちゃんが「いないいないばあっ!」を卒業した時、高校野球の延長で夕方の放送がありませんでした。普段は左上に時計表示が出るのが嫌なので録画は夕方の放送の時に行っていたのですが、この時はたまたま朝の分も予約しており、無事にゆうなちゃんの挨拶を録画する事が出来ました。
今回、「シャキーン!」の金曜日はスーパージュモクさんの回だった事を失念しメイちゃんモモエさんの卒業挨拶を録画し損ねた人がいたそうで、私もその一人かと落ち込んでいましたが、無意識にその前日の木曜日の放送も予約していたので、二人の最後の3回連続「シャキーン」を見届ける事が出来ました。
そのおかげでプレミア感が増し、ますます削除の踏ん切りがつきません。