xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

男性だけにかかるプレッシャー

思えば私は夫にリードされるばかりで、男性側が抱く精神的重圧を意識した事はありませんでした。
以下の記事はヤフーヘッドラインにて
『「大好きなのにできない」をわかって!…深刻に悩む男性も』というタイトルで紹介されていたものです。


リラックスしていますか?
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20190418-OYTEW362048/

 男性対象の不妊外来で診察していると、結婚して性行為を試みてもできないというご夫婦が時々来られます。性の診療領域でこうした性行為ができない状態を「未完成婚」と呼びますが、多くの場合、夫妻のどちらか、あるいはどちらもが結婚前に性行為の経験がありません。新婚旅行の時が初めての試みでうまくいかなかった夫婦もおられ、どの方々も対処法が分からず深刻に悩まれています。

 ここで男性の勃起に焦点をあてると、緊張は大敵であると知っておく必要があります。初めての結婚式で緊張し、初めての新婚旅行で緊張し、初めての性行為の試みに緊張する。このような状況できちんと勃起して性行為を成功させるのは至難の業です。

(中略)

 日常生活でも、大事なスピーチやスポーツの試合前や試合中などの緊張した状態で、勃起が起きるのは想像しにくいと思います。リラックスできる相手、リラックスできる環境と、不安がない状態がそろってやっと勃起できるのです。医学的には、リラックスは副交感神経が活発な状態です。ただ、射精の段階に進むと、かなり集中していないとうまくいきません。こちらは交感神経が活発な状態です。性行為の成功には、神経の働きが深く関わっています。

誰にだって「初めて」の時はあります。私が初めての時は夫は経験者だったので身を任せていただけで事が進みましたが、もし初心者同士だったり男性が童貞だった場合は、うまくいかない時もあるのだろうなと改めて思いました。
そしてそれは男性の自信や尊厳をかなりへし折ってしまうのだろうなとも。

私がかつて読んだ男性向け成人誌では、童貞(彼女が処女だったかどうかは覚えていない)のカップルが初めての性行為中、挿入直前に男性が果ててしまい、気まずくなってしまう話がありました。後日、意を決した彼女が奮闘し、このカップルはハッピーエンドと相成りましたが、男性でもうまく出来ない時はあるのだと私はこの漫画で学習しました。


男性の約半数は童貞…20代は草食系どころかエッチ嫌悪症に
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/lifex/240184

 若者の半数は童貞クン――。こんな調査結果が話題になっている。

 サガミオリジナルが20代の男女にアンケートしたもので、「セックス経験はありますか?」に「ある」と答えた男性はわずか56.9%。約半数が童貞ということになる。女性は72.1%で、こちらは4分の1以上が処女という結果だ。

イザナギイザナミの時代から男女の営みは男性がリードすべきだと考えられ、女性はいわゆるマグロでいても事は終わりますが、男性はそうはいきません。能動的にならねばならず、失敗する事は許されない事だと思うあまり、女性経験のない男性が増えてきているのではないかと思います。
その理由は、全てが「恥ずかしい事」だからではないかと思います。相手の秘部を見るだけでなく、自分の秘部も相手に見せなければならないせいで、場合によっては相手の記憶の中の誰かと比較をされる。更に技術の比較もされると思うと、初心者はますます気後れして機会を逃してしまうのではないでしょうか。

初心者ならば、女性の気を悪くさせない誘い方、ラブホテルの入り方、料金の払い方、女性特有の下着の脱がせ方、営みの方法、避妊具を装着するタイミングなど、ありとあらゆる事が未知の領域です。しかも挿入場所は初心者には分かりにくい場所に隠れており、女性誌だったかで「動転した彼氏が間違えて私の肛門に挿入しようとしてきた」などという経験談を読んだ事もあります。
しかし「男ならばそれらをスマートに行わなければならない」という意識が男女ともにあると思います。その上で、更に相手を満足させようとする事はとても重圧に感じるでしょう。
女性はそれらに無知でいても「無知である事」が許されますが、男性はそうはいかないと考える人が多いと思います。性の営みは男性がリードすべきだという「常識」のせいで、失敗する事を怖れるあまり女性を誘えないか、緊張状態になってしまい「未完成婚」の状態になってしまうのだろうと思います。
相手から呆れられたり、嫌われたりしたくないからこそ余計に「うまくやらなければ」と焦り、緊張してしまい、勃起が出来なくなる。ある種の性のジャンルのように女性をただの性欲のはけ口だと見なせれば、それほど深刻化せずに済んでいたかも知れません。大切な相手だと思えばこそ、うまくやりたい気持ちがから回ってしまうのでしょう。

そもそも、性のコンテンツで「男性が性交途中で萎える話」「挿入直前に意図しないタイミングで射精してしまう話」はどれ程あるのでしょうか。女性が嫌がり抵抗したり、痛がったりする場面は多々ありそうですが、男性が性交途中に失敗して落ち込む話は「オカズ」とはなり得ない為、なかなか無いような気がします。
なので若い男性は、男性が最後まで出来ない時もあるという事を知らないのではないかと思います。

結婚して数年の妻を相手に自宅というリラックスした環境で励もうとしても、ふいに仕事の事が頭を過ったのか集中できなくなり途中で終えてしまう事が私の夫にはあります。
そんな時、もともと乗り気ではない行為の相手をしているこちらからすれば、早く終わってラッキーくらいにしか思いません。性交で絶頂の経験をした事がない私としては、夫が最後までやりきろうと途中で終えてしまおうと、別にどちらでも構わないのです。早く終われば早く寝られる。ついでに後始末が簡単で助かるとすら思っています。
ただ正直、致そうと思ってくれた事は嬉しいので、そういう夜はそのまま二人でくっついて眠ります(下の子が母乳を求めて起きない限り)。個人的な見解ですが、女にとってはピロートークこそが重要なので、その方が私は満たされるのです。
なお最後まで致した場合には互いにきちんと寝間着を着て解散、私は上の子と下の子の間の、私の定位置に忍者のように素早く戻ります。

ところで、実は女性の75パーセントは演技をしているらしいです。私は最初から夫の胸を借りていたので痛いものは痛いと言っていますが、どうやら少数派のようです。

【男性は】女性の75%がセックス中に演技!セックス中あるある【見ないで】
https://matome.naver.jp/m/odai/2136455191265907601


実は多くの女性は性交に絶頂など求めてはいないのではないかと思います。なので、男性も「完璧」を求められている訳ではないと知った方が良いと思います。

女性を性欲のはけ口にしか思えない男性がいる一方、大好きな相手だからこそプレッシャーを感じて勃起が出来なくなる男性もいる。
男性は副交感神経と交感神経が上手に働かないと成功しないという事を知るのも性教育には必要なのかも知れません。

私がかつて読んだ男性向け成人誌のように、男性が性行為に自信を無くしてしまっている時には、女性も能動的になる必要があると思います。女性誌の特集などで耳年増になっている女性は少なくないと思いますので、パートナーが落ち込んでいる時には知り得た知識を恥ずかしがらずに実践してみても良いのではないでしょうか。本当に同意しているのであれば、恥ずかしがっている場合ではありません。
「恥ずかしい事」をするのはお互いさまです。女性も緊張している事を明かせば、少しは男性も肩の荷が降りるのではないでしょうか。



余談ですが私がテクニックを披露すると、私が処女だった頃を知っている夫は「どこでこんなの覚えたの」と聞いてきます。BL漫画のお陰だと教えると微妙な顔をします。結構楽しいです。