xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

求刑だって軽すぎる

女児を持つ親には恐怖でしかない、そんな事件の判決が出ました。


未就学女児に強制性交の男 懲役3年8カ月の実刑判決【佐賀県
https://www.sagatv.co.jp/news/archives/2019061800366

今年2月、県西部にある商業施設のトイレで未就学の女の子に暴行したとして強制性交などの罪に問われた男の裁判で18日佐賀地方裁判所は懲役3年8カ月の実刑判決を言い渡しました。

レイプ事件では、しばしば被害者である女性がバッシングされる事があります。相手を誘うような素振りを見せたのではないか、扇情的な服装をしていたのではないか、隙があったのではないか…
本人にそんなつもりは微塵もなくても、その人が女性である事が判る身体つきなら、女の私でも、性犯罪者が獲物を狙う気持ちはまだ理解できます。しかしこの事件はそうではありません。
6才の未就学児のどこにオンナを感じたのか。髪形、服装以外で男児との区別など殆ど分からない年齢の相手にどうして劣情を抱けるのか。これまでに起きた子どもが被害者になった事件の報道から、健常者にもそういう性癖の人間がいる事は知っていますが、今回の犯行は知的障害がある人によって起こされました。知的障害といっても段階は様々にあるだろうとは思いますが、知的に障害があってもなお、被害者をオンナと認識し、実行したのです。しかも手袋をしての犯行という事は、指紋対策だったのでしょう。そこまで計画的に実行できる相手を障害者というくくりにしても良いものでしょうか。

刑法第39条というものがあります。

1、心神喪失者の行為は、罰しない。
2、心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。

行為者に責任能力がない場合には、行為者が違法行為をしたことについて非難することが出来ず、責任が認められないがゆえに犯罪は成立しない。
罪はそれを「罪」だと認識している人にしか適用されない、責任がとれる人にしか責任はとらさないという事です。
6才児をレイプするという事がどういう事か理解していないと思われる相手には、法律は減刑する事になっているのです。

6才の未就学児という事は、春になったら小学一年生です。トイレの失敗もなくなり、一人で大人用の便座にも座れ、衣服の着脱も一人で上手に出来るようになるので、親にとっては安心して「そこにトイレがあるから行っておいで」と、ようやく言えるようになる年齢です。
特に下にまだ小さい子がいる親ならば、「トイレくらい一人で行けるよ、だってもうすぐ小学生だもん」と言うお姉ちゃんの成長に頼もしさと嬉しさを感じ、トイレ失敗の不安もなく、信じて送り出すでしょう。数時間毎のおむつ交換から、トイレトレーニングの果てにようやく辿り着いた子どものトイレの自立。赤ん坊が一人でトイレに行けるように成長するまでにかけた親の労力すらも、この事件は嘲笑しているように思えました。

「被告には知的障害があり、衝動の抑制が困難だった」
ならば、なおさら重い実刑を下すべきだったのではないかと思います。
普通の人でさえ日常的に、様々な衝動を抑制しています。お腹がすいていても会計が済むまではお店に陳列されている商品を食べてはいけない、自動車の運転中に早く目的地に到着したくても赤信号や他の車の往来を無視してはならない、相手に怒りを感じても先に暴力をふるってはならない等、我慢すべき場面は多々あります。
衝動の抑制が困難だという事は、社会生活自体が困難だという事です。ならば今後も抑制が困難な場面に陥る可能性はとても大きいという事ではないでしょうか。
したがって日本ではまだ刑罰として認められていませんが、それこそ終身刑、あるいは社会からの隔離が妥当なのではないかと思いました。

そもそも「求刑5年」が軽すぎるのです。未就学児、児童(小学生)に対して行われた性犯罪の求刑ならば、もっと厳罰化して欲しいと思います。
「計画性のある悪質な犯行」、被害者が未就学児でも求刑5年でした。つまり、性犯罪に対しての認識がそもそも甘すぎるのです。

殺害まではされなかったのだから、というのがその理由なのだろうとは思いますが、性犯罪は被害者にとっては自分の人生を殺されるようなものです。何をされたのか周囲に知られている上で生きていかなければならないという事は、地獄にも等しいのではないでしょうか。
外傷は治っても、心に負った傷は治ったかどうかも本人にすら分からず、何かの折に表面化する事だってあるでしょう。被害者の親にしても、今後は娘の一人での外出に不安を抱き、これからの娘の小学校生活でも毎日教室に張り付いて周囲を監視しなければ落ち着いていられなくなってしまうかも知れません。

求刑はたった5年。そして判決はわずか3年8ヶ月の懲役。健常者に更正プログラムを実施しても再犯率は高いままだと聞きますので、きっとこの懲役は何の意味もなさないのでしょう。
加害者の母親にしても、息子が3年8ヶ月後に再犯したらと思うと気が気ではないと思うのです。

ただただ、被害者の人権を尊重した量刑を望みます。




インターネット掲示板での
「極太のを入れられて女児も気持ち良かっただろ」のような書き込みにも殺意がわきました。
裂けるか、内臓破裂もしているかも知れない行為に快感などあり得ない。
挿入だけでは女性は快感を得られないとするハウツー本がありますが、その知識こそ男性向け性コンテンツで常識にするべきだと思います。