xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

何故そこでスマホを見る

子ども二人と一緒にお店などに出掛けた際に下の子が何かに興味をひかれてそれを手に取ろうとすると、すかさず上の子が
「○○くん、駄目だよ!」
と言いながら下の子の服や腕をつかんで止めさせようとします。しかし強制的に興味を中断されると下の子は泣き叫ぶ為、下の子を制止させようとする上の子を私が逆に制止し
「こういう時には無理矢理止めさせるよりも、少しだけ触らせてやった方が○○くんは納得するから最終的には早く止めさせられるんだよ」
と説明する時があります。
それが壊れやすいものや幼児が手にとって危険なものではない限り、実際に触らせた方が早期解決になる事を私は経験で学びました。

同じように、子どものとある行動を早く止めさせたい場合の対処方法はお子さんによって異なるのだろうと思います。
下記の記事では、パニック状態の子どもを早く落ち着かせる為の方法を工夫している方の事を紹介していました。


泣き叫ぶ子どもはパニック状態 落ち着かせるための「方法」を示すカード
https://netallica.yahoo.co.jp/news/20190821-21367739-otakuma

 街中や買い物先、交通機関などのなかで泣き叫んでいる子どもを、保護者があやすことなく放置しているように見えること、往々にしてあると思います。あやさず放置していることに、不満や憤りを感じる人もいると思います。

 しかし、その「放置」がなぜ行われているのか。その理由を示すカードが考案され、子どものパニックに困っている親を中心に関心が寄せられています。

イラストレーターで3児の母でもある、たきれいさんが考案した物は「クールダウンお知らせカード」だそうです。

泣き叫んでいる子どもとオロオロしている親御さんを見ると、親御さんに助け船を出そうと声をかける方がいらっしゃいます。私の子どもの場合は知らない人から声をかけられると驚いて泣き止み、かつ私も子どもがなぜ泣き叫んでいたのかの理由を周囲に説明できるのでありがたかったのですが、その対処法では更にヒートアップしてしまう子もいるのだそうです。

子どもが泣いている時にあやす事が逆効果になる子の場合には、親はひたすら無関心を装うしかなくなるのだそうです。しかしそれでは育児放棄かと疑われてしまう事がある為に、理由があって敢えて子どもに無関心である姿を装っている事を周知するカードをイラストレーターの方が考案したとの事。

「ご迷惑をおかけしております。
 パニックを抑えるためクールダウン中です。

 触られたり、話しかけられるとパニックが悪化します。
 どうか見守っていただきますようお願い致します。」

特性によってはあやしたり話しかけただけでは落ち着かない子もおり、子どもをクールダウンさせるために敢えて子どもを見ないようにしている親御さんは、周囲からの好奇に満ちた目にとてもストレスを感じるでしょう。泣く子どもにイライラしている人は、子どもが泣いている傍らで大人がスマホを弄っている姿に怒りを感じる事もあるかと思います。そうした周囲からの視線を痛いほど理解しながら、しかし子どもの為に敢えて子どもに無関心でいなければならない方は、その行動の理由を可能な限り口頭以外で説明したい。何故なら知らない人から話しかけられれば子どものパニックが助長されるから。そこで考案されたのが「クールダウンお知らせカード」なのだそうです。

【ここに、一組の親子がいます。
子どもが大きな声で泣いています。
なぜ親はあやしもせず、スマホを見ているのでしょうか?】

育児放棄をしている親もいるかも知れません、とした後

【一方、見た目は同じですが、事情のある親子もいます。】
と題したイラストで、泣いている子どもを放置している理由が挙げられていました。「泣いている子どもを放置してのスマホ操作」は、最短で子どもが鎮まる方法を実践中の場合でもあるのだそうです。

なるほど、と理解しつつ、だからどうしてそこで「スマホを見る」という行動を選ぶのか、と私は疑問に思いました。

「『あなたの事は見ていないよ』という、子どもへのアピールのためにスマホを見ていますが全神経を子どもに向け、突然暴れた時に備えています」

スマホは持っているだけ、全神経は隣で泣き叫んでいる子どもに向けている。
ならば、周囲からの誤解が少なくなるよう、親の小道具はスマホ以外にすれば良いのではないかと思うのです。

スマートフォンは多機能過ぎて、私には使いこなせない機能が多々あります。私と同じように機械に明るくない人、特に年配の方からすれば、スマホを弄っている人はゲームをしていると思い込まれる事もあるのではないでしょうか。実際には時刻を確認していたり、子どもの病院の予約をしていたり、子どもがパニックを起こしたので途中駅で電車を降りた為に到着が遅れると配偶者に連絡を打っていたりしている人もいるかと思います。

スマホをモバイルゲーム機の延長のようなものだと思っている人にとって、子どもをクールダウンさせようと無関心を装う素振りでのスマホ操作は良い印象を持つ事は出来ないでしょう。また、それは文庫本や手帳に持ち替えれば良いと言う訳でもありません。とにかく泣いている子どもから親が目を離している姿が非難されるのだと思います。
ならばこういう時に親が取り出す小道具は周囲にネグレクトだと誤解されないよう、スマホではなく、「家庭の医学」のような病気を解説した書籍の方がよろしいのではないでしょうか。
文庫本サイズの本で表紙に小児科関連らしい題名が見えれば、多くの方の印象はスマホを持っている時よりもずっと良いものに変わるのではないかと思うのです。荷物が増えるのが億劫であれば、いっそスマホケース自体を医療系の書籍のデザインのものにしてしまうのも良いでしょう(自作するしかなくなると思いますが)。スマホケース自体に「パニックを抑えるためクールダウン中です。触られたり、話しかけられるとパニックが悪化します。」の説明を表示しても良いかも知れません。

子どもに全神経を集中させているのであれば、スマホだろうと書籍だろうと内容は頭に入って来ないだろうと思います。どうせ頭に入らず、通りがかりの人に白い目で見られて胃に穴が空きそうなストレスを感じるのならば、少しでも周囲の人から誤解をされない方法を実行するべきではないでしょうか。

「クールダウンお知らせカード」のアイデアは素晴らしいと思いますが、提示していても文字が小さいので周囲からジロジロ見られる事は避けられません。
パニック状態の子どもを落ち着かせる為に敢えて子どもに無関心である演技をするのであれば、大変かとは思いますが、使う小道具にもう少し工夫をしてみた方が、周囲との軋轢は和らぐのではないかと思いました。