xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

人生は勉強の連続である

もしもこの方法が主流になったならば、将来、孫たちが生まれて離乳食作りの準備にとすり鉢を用意した時に、私は娘や息子のお嫁さんから白い目で見られるのかも知れません。


『「自分で食べる! 」が食べる力を育てる:赤ちゃん主導の離乳入門』(原書房)
https://allreviews.jp/review/3940

「離乳食を食べてくれない」
「作るのが大変」
「好き嫌いが多い」
赤ちゃんの離乳食はとっても大変。でもちょっと待ってください。
「離乳食はとろとろにやわらかくしたものをスプーンで」……その常識が離乳をむずかしくしていませんか?
お母さんの負担を大きくしていませんか?
そして、赤ちゃんの口(くち)の力を奪っていませんか?
赤ちゃん専用の離乳食は作らず、固形食を〝手づかみ〟で食べ、口と歯の発達、そして「食べる力」と心身すべての能力を無理なく自然に伸ばす離乳法があります。

離乳食といえば赤ちゃんのお世話の中でもかなりの難易度を誇るもので、離乳期のお子さんをもつ多くの親御さんが日々苦戦しているものだろうと思います。
料理が苦手な私は第一子の時から市販品にもどんどん頼ったので離乳食作りに大した苦労はしていませんが、離乳食のレシピ本を片手に10倍粥作り等に励んだものです。
スプーンには少々こだわり、金属のあたりが気になって食べないかも知れないからとシリコンのもので、衛生面を気にして柄と一体型のものをインターネットで探して使用しました。こちらはジャムを瓶から綺麗にすくい取る時などに今でも活躍しています。

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初めての食材の時にはアレルギーは無いだろうかと緊張しながら与え、この食材はクリアだった、この食材はもう少し月齢が進んでから挑戦しよう、などとリストを作成し、クリア食材が増えていく様を楽しく感じながら我が子の離乳期を過ごしました。

ところが上記の書籍の内容は、私が考えていた「離乳食」の考え方を覆すもののようです。赤ちゃんに最初から固形の食べ物を与え、自分で食べるようになるにはどうしたら良いのか工夫するよう促す事で、赤ちゃんの噛む能力、手指の動かし方、手と目の協調運動を発達させようというのです。
私の母親世代は赤ちゃんのお風呂上がりには必ず湯冷ましを飲ませ、離乳食は果汁からスタートさせていたらしいですが、私が我が子の離乳期を過ごした時にはそれらは常識ではなくなっていました。
かつては泣いたからとすぐ抱っこしていては赤ちゃんに抱き癖がつくと言われていたらしいのですが、今では愛着形成の為にどんどん抱っこしましょうと言われています。
お湯を入れて粉をよく溶かし、哺乳瓶に流水をあてて体温と同じ温度にまで冷ましていたミルクは、常温保存の液体ミルクの登場で、もしかしたら常温で赤ちゃんに飲ませる事が普通になってきたのかも知れません。ならばトロトロにした10倍粥からスタートしていた離乳食も、いきなり軟飯からスタートする事が普通になる時代もやって来るのかも知れません。
自分の子どもがそれで育ったのだから、それが正しい事なのだと決めつけず、その時代の子育ての「普通」は何なのか、自分が赤ちゃんに接する時には改めて勉強しなければならないなと感じました。