xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

男の子の親になるということ 3

子どもの性教育は、「性がエロになる前に」。以前そんな事を書いたような気がしますが、まさに今、我が家にはそのタイミングがやって来たのだと思いました。
3才の息子が、上の子である娘のリカちゃん人形でこっそり遊んでいた時の事です。息子がリカちゃんのスカートの中身を気にしている事に気付きました。
基本的に幼児は下ネタが好きだと思います。例えば幼稚園児の娘のクラスでは、女の子が「カンチョー!」と言って男女問わず様々な子のお尻に人差し指を突き差して来るそうです。それは純粋に人体への興味が高じたもので、皆が笑ってくれるからこその遊びになっているのだろうなと私は思っています。娘もリカちゃんのスカートをペロンとめくる事はするので、息子のその行動も「人形の構造」に興味があるのだろうなと最初は思っていました。
「ここの中はどうなっているの?」とリカちゃん人形の下着を指差しながら息子が訊くので、私は「こうなっているんだよ」と下着をずらして胴体パーツと脚パーツの結合部分を息子に見せてやりました。それで満足すると思いきや、今度は照れ臭そうに人形の胸部を指差し、こっちはどうなっているのかと息子は訊いてきました。
あれ、これはもしかして人形の構造への興味ではなく、女体への興味だったのかなと私はその段になってようやく気が付きました。
息子は普段、私と一緒に入浴しています。娘は夫と入浴しており、入浴前には私や息子のいるリビングで殆どの衣類を脱いで行きます。また普段の着替えも娘は息子の前で行っているので、息子は女の裸など見慣れていると思っていました。しかしリカちゃん人形に対する反応から、息子は家族以外の女性の身体へは、特別な興味が現れたのかも知れません。

その時に私の脳裏によぎったのは、幼稚園児同士でも性的虐待は発生する、というニュースでした。


子どもの性的な問題行動 子どもたちに一体何が
https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2017/12/1216.html

「これは、子ども同士で行われた事例です。
『パンツの中に手を入れられ、性器を触られた』『自らの性器をなめるように言った』。
こうした衝撃的な報告が、今、全国各地から上がっています。」

幼稚園児の男の子は、同級生の女の子に対し、既に性的な気持ちで接触する事がある。息子は上の子のごっこ遊びを通してリカちゃん人形を「女の子(たぶん年上のお姉さん)」として認識している。ならばリカちゃん人形の下着を指差しての「ここの中はどうなっているの?」は、性的な気持ちからの興味だったのだろうと思いました。
余談ですが、幼稚園の未就園児教室に息子を連れて行くと、息子はお友だちよりもママさんの方に興味を持ちます。特に綺麗で若いママさんが来ると一生懸命に話しかけ、自分に興味を持って貰おうと玩具を持って行く等のアピールをします。未就園児教室の女の子たちには目もくれず、娘の同級生たちの輪に入り遊びます。息子が普段接しているのも母である私と姉である上の子なので、自分をちやほやしてくれる年上の女性が息子の好みになっているのかも知れません。

さて、息子がリカちゃん人形に対しそのような興味を持ったのであれば、それに合わせた対応をしなければなりません。私の性教育のモットーは、「性がエロになる前に」。私は下記の記事のような母親になるつもりはありません。


守り育てた自慢の息子が一転、反抗し性的なサイトも…「以前に戻したい」と願う母親の“痛み”
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20200123-OYTET50013/

A君は中学2年生の男の子です。

 小学校入学前は体が小さく、熱を出したり、おなかをこわしたり、風邪をひいたりすることもしょっちゅうでした。母親が細心の健康管理を行いながら、大切に、大切に育てられていました。毎日、息子が喜んで食べるメニューを一生懸命に考え、食材にも工夫をこらしました。身に着けるものも、常に肌に良い布地のものを探し、就寝時のマットレスや布団にも徹底的にこだわって、しっかりと熟睡できるように心がけてきました。

(中略)

 ところが、中学に入ると、A君は大きく変わりました。

(中略)

 母親が何かを伝えに部屋に入ると、「うるさい!」「放っておいてくれ」と声を荒らげ、決して言うことをきかなくなってしまったそうです。

 また母親は、パソコンの履歴を調べたところ性的な内容を含むサイトを見ていることを言いにくそうに付け加えました。

 思春期に入り、ひげが生えて、体も大きくなったA君が、相変わらず幼い子どものままでいることを、母親は当然と思っているようでした。

息子が健全に育つ為には、性への興味も、誰も不幸にしない方向に持って行ってやらねばなりません。
もう一度、息子がリカちゃん人形の下着に興味を示した時に、私はリカちゃん人形用の声色で答えました。
「○○くん、いきなりスカートをめくるんじゃなくて、『スカートをめくっても良いですか?』って私に訊いて?」

息子は律儀に「スカートをめくっても良いですか?」とリカちゃん人形に質問してきたので、すかさず

「嫌よ。ここは将来、赤ちゃんを産む大切な場所なんだから、簡単には見せてあげないわよ。
 私が『嫌』って言った時に止めてくれないと、○○くんの事を嫌いになっちゃうわよ」

男女交際の経験が少ない私にはこれが精一杯でした。
幼児への性教育は自分を大切にし、相手を大切にする気持ちを教える事から始めると良いと見聞きした事があります。加害側になりがちな男性である息子には、まずは女性(リカちゃん)の意思を尊重する事を教えていこうと思います。

幼児同士の性的虐待は、している側の加害意識も、されている側も被害意識も認識されにくいものなのだそうです。性は敬遠するものではなく、自分の大切な一部です。性との適切な関係を子どもたちが築けるよう、親として考えていかなければならないなと思いました。