xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

産後のご褒美!

最後の出産から三年が経過し、妊娠中の事はおぼろ気になってきた私ですが、下記の記事を読んで、猛烈に嬉しかった産後のご褒美を思い出しました。


「出産したら〇〇してみたい」をリサーチ!妊娠中の制約がなくなったら、やりたいことは何?
https://st.benesse.ne.jp/ninshin/content/?id=64585

ラクな姿勢でゆっくり眠る、走る、自転車に乗るなど妊娠前は、ごく普通にしていたことでも『産後の夢』になるくらい、妊娠中は身体が重く、しんどい思いに悩まされがちです。

当たり前の事が当たり前に出来なくなる。食べ物も制限され、常に水中ウォーキングをしているかのような息のし難さ。何より自分がひとたび転んだだけで子どもが死んでしまうかのような、あの緊張感。女性だけにのし掛かるこの大変さを男性にも理解して貰う事はなかなか大変な事です。

私は夫とは職場結婚なので、夫が勤務する会社には多数の知り合いがいます。在職当時の部署のおかげか、所属していた部署以外にも私の事を知っている人は未だ多く、時には退職した人からも連絡が入ります。
部長職で退職した男性が暇をもて余したのか夫にメールして来るので、夫がその人の愚痴の相手を私に任せるべく、私とその元部長は夫公認のメル友になりました。在職当時、私もその部長とは日常会話をする程度には親しかったので、その事は苦にはなりませんでしたが、ある時の返信には強い憤りを覚えました。
もう手元に記録が無いのでうろ覚えですが、私が一人目の産後に送ったメール、

「うつ伏せに寝っ転がれるってサイコー!!!」

に対し、

「は?笑 意味わからん」

と返信が来たのです。


そうでしょう、そうですとも。
あなたは男性だからこの解放感が分からなかったですね!!!!

怒りのあまり、その人から夫経由で出産祝が届くまで「新生児の世話は大変だから」と、その人から来たメールにはしばらく何の返信もしないでおきました。

妊婦は様々な制約を受けます。以前、何かのヤフー記事に寄せられたコメントにこのようなものがありました。


「加熱不十分の肉も刺身も卵かけご飯もナチュラルチーズも生ハムもダメ!全部火を通しましょう!
アルコールもタバコもカフェインも控えましょう、辛いものも控えましょう、寿司で食べていいのはかっぱ巻きカンピョウ巻きといなりだけ!
塩分控えめ、糖分控えめ、水分鉄分カルシウムにタンパク質、葉酸とれ!!!」

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食べるものだけでもこれだけの制限を受け、着る服も限られ、行動も自重するよう促され、自宅でも好きな体勢でくつろげない。
布団の中で寝転がって本を読む事が好きだった私が何ヵ月もうつ伏せになれない事はかなりの苦行でした。

第一子出産後、入院部屋に戻り(誘発出産だったので前日から入院していた)赤子が寝ている隙に自分もベッドに横になり、知り合いに出産報告をしようとスマホをいじろうとして、ああ、これからは好きな体勢で横になれるのだと気が付き、枕を胸の下に入れてうつ伏せになったあの瞬間。ずっとこわばっていた背骨が伸びて、とても清々しい気分になりました。
どちらかと言うと妊娠中はふんぞり返るような姿勢で歩いていたと思っていましたが、それでもあまり背骨は伸びていなかったのでしょう。後陣痛で体内でぎゅんぎゅん痛む子宮の存在を感じながら、ああ、私は出産をやり遂げたのだと再び充足感を覚えたものです。

妊娠中はとにかく「普通の事」が恋しくなります。特につわりが長く続いている方はとても大変だと思います。
産後は産後で色々痛み、痛い中で赤ちゃんのお世話をしなければならず大変ですが、つわりだけは止まります。いま大変な思いをしている方、出産すればつわりだけは止まりますので、どうか今しばらくご辛抱下さい。
そして改めて思うのです。帝王切開の方は、会陰切開を受けた私なんかよりもずっと長い期間も痛むのに、世間からあれこれ言われているだなんて理不尽だなと。
どうぞ皆さん、ご自愛下さい。