xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

私がこわいもの

とうとう小学校で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のクラスター(集団感染)が発生してしまいました。

富山市 小学校同じクラスの3人 新たに感染確認 新型コロナ
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20200422/amp/k10012400161000.html%3Fusqp%3Dmq331AQTKAGYAZu10u_Uzs7bXLABIMABAQ%253D%253D

今のところはこの一件だけのようなので、これで学校が一斉に臨時休校となった意義が周知の事となったかと思います。我が家の上の子は今年小学一年生になりましたが、勉強の遅れや学校生活の慣れへの不安よりも健康の面が心配なので、私の住む地域にコロナウイルスが蔓延する前に学校が休校となって安心しています。下の子は幼稚園年少(満三歳)になったところですが、こちらは必要な保護者のみ子どもを登園させる事が出来る自由登園となっている為、我が家は登園を自粛しており、三年保育(満三歳、年少から入園)ではなく二年保育(満四歳、年中から入園)に申し込んだのだと割り切って毎日を過ごしています。

それはさておき、この新型コロナウイルスクラスターが小学校でも発生した事で私は嫌な想像をしてしまいました。それは、きっと当該市内では児童の個人名が晒されているのだろうなという物です。
もし我が子の小学校でクラスターが発生したのであれば何年生の子が発端だったのかは街でも噂になるでしょうし、保護者同士で連絡のやり取りがあれば個人名も流れてくるだろうと思います。
自分の夫がきっかけで我が子が感染し、我が子がウイルスを学校に持ち込んでしまったのだとしたら、賃貸住宅に引っ越してきたばかりの我が家は地域との関わりが薄く、上の子のクラスの保護者とも面識が殆ど無いので私個人への影響はあまり無さそうですが、在学している当人には効果覿面です。学校が再開されてからの我が子の居場所は教室の中に無くなってしまうのではないでしょうか。学年の八割がとある幼稚園の出身者で占められ、我が子と同じ幼稚園から進学した子がほんの数人しかいない小学校である為、我が子を庇ってくれるお友だちはいないだろうと思うのです。
私たちが住んでいる地域では幸いにも未だ新型コロナの感染者は出ていません。だからこそ、いつ何時、我が家の誰かがこの地域の感染者第一号になるか分からない事を私は恐れています。

そんな折に下記の記事を見つけ、私の心も少しだけ弱ってきている事を自覚しました。

ウイルスの次に「あいつ」がやってくる 日本赤十字社が警鐘、アニメで啓蒙
https://www.j-cast.com/2020/04/22384796.html?p=all

 日本赤十字社は2020年4月21日、「ウイルスの次にやってくるもの」と題した動画を公開した。

 新型コロナウイルスの感染拡大で起きる"真の恐怖"をアニメーションで伝え、視聴者からは「人の弱いところを気づかせてくれる」「今、必要なメッセージ」などと共感を集めている。

(中略)

「恐怖は、誰の心の中にもいる。だから励ましあおう。応援しあおう。人は団結すれば、恐怖よりも強く、賢い。恐怖に振り回されずに、正しく知り、正しく恐れて、今日、わたしたちにできることをそれぞれの場所で」

私が恐れている物は何なのだろう。
このまま休校や休園が続き、子どもたちが小学校や幼稚園の空気を感じられないまま成長する事だろうか?
教科の勉強は家庭で出来ても、学校でしか体験は出来ない事があると下記の記事にありました。

「長期休校」子どもたちと学校を襲う多大な喪失
https://toyokeizai.net/articles/-/345927?display=b


就学前に何らかの保育施設を経験しなかった子は、経験した子よりも将来の収入が低くなるという発表もどこかで読んだ事があります。子どもには、子どもの社会も必要なのに、このままそれを体験させてやれない事を私は恐れている?
コロナ禍が今年中に収束しない事は多くの研究チームが予測しています。このままいけば我が子は初めての小学校での運動会の経験が出来なくなってしまいますし、遠足にだって行けません。
私の子どもたちは今年度はどちらも小学一年生と幼稚園年少、つまり最初の学年なので、仮に今年度中の学校や幼稚園の行事が全て中止になったとしても子ども心にはさほど影響は無いように思います。しかし、高校三年生や中学三年生、小学六年生、幼稚園年長など、今年度が最終学年の子にとってはいかがでしょうか。それを想像する事はとても辛く、まさにその学年のお子さんと親御さん、先生方の気持ちを思うと、いち早いコロナ禍の収束を願うばかりです。

自分や家族が新型コロナウイルスに感染する事はとても恐ろしいです。軽症で済めば良いのですが、もし重症化でもしたらと思うと、子どもを散歩に連れ出す事にも躊躇してしまいます。
子ども、あるいは私が感染し、抱っこも許されず母子が隔離されてしまうかも知れない事も恐怖です。
しかしそれ以上に恐ろしい事は、あそこの家は新型コロナに感染したと近所から非難される事でしょう。コロナ禍が収束してもなお学校で子どもが虐められたならばと思うと、何がなんでも感染したくありません。

こんな事は、他の皆だって恐れている事だと思います。にも関わらず、「感染したかも知れない」というデマが拡がり、死亡説まで流れてしまった店主さんすらいらっしゃるそうです。

「加藤さんは死んだ」デマ 本人が怒りのチラシ2千枚
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.asahi.com/amp/articles/ASN4T6SV0N4POIPE01V.html%3Fusqp%3Dmq331AQUKAGYAcuG6dOu3LqgsQGwASDAAQE%253D


自分がされたくない事は他人にもしない。それが分からない人がいる、という事が恐怖ですし、私も上記の記事のようなデマを育てる一員になってしまうかも知れない事も恐ろしいです。
自分が感染したくない、という気持ちは分かります。しかし、それで感染した人や感染したかも知れない人を攻撃したのでは、新型コロナウイルスの感染者はいなくなったとしても、コロナ禍はまだまだ続くでしょう。

今日、私に出来る事は感染しないように努める事。
噂を耳にしても拡散しない事。
新型コロナウイルスを正しく恐れる事。

恐怖と向き合い、理解し、手放す。
それが出来る自分になれれば良いなと思います。