xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

結婚相手の希望年収を言うよりも

ある日の私のYahoo記事一覧に、下記に挙げるこれらの記事が並んでいました。アラフォー女の私の世代であればこうした話題だとクリックされ易いだろうとの事でこうなったのだろうと思うのですが、組み合わせがなかなか絶妙だと思いました。


年収600万の手取りはどれくらい? 誤解してない? ちゃんと知っておきたい「本当の年収」
https://news.yahoo.co.jp/articles/06dec92137ab2e16693ff25e9e3a4443004c4000



「年収2000万円男性」の結婚を台無しにした一夜
40代半ばにして20代女性とマッチングしたが
https://toyokeizai.net/articles/-/359981



貯金ゼロ円の男 顔で選んだダンナはモラハラの塊でした(3)
https://trilltrill.jp/articles/1464184


年収で思い出したのですが、以前私の夫が昇給した時に我が家ではこのような会話が繰り広げられました。

夫「俺この間から昇給して年収○○万円になったんだ。気付いてた?」

私「そうなの? 先月の給与明細では特に変わってなかったから気付かなかったよ」

夫「ええっ!? だって年収○○万円だったら、月額でも○万円はアップしてる筈だよ?」

以前の給与明細と「昇給した」という月の給与明細を持ってくる私

私「…総支給額は確かに増えてる。でも控除額も上がってるから手取りはあんまり変わってないよ」

夫「マジか!」

私「しかも来年は住民税がこの給与に応じて高くなるから、手取りはもっと減るよ」

夫「・・・・・!!」

前の月に昇給したからと言っていきなり年収の話をされてもそれを実感するのは一年間その給与を受け取ってからでないと何とも言えないし(今年度中に今度は減給になる可能性だってある)、差引給与額にしか意識がいかない私と総支給額をアピールする夫とでは熱量に差が出てしまいました。
雇用保険所得税で控除される金額が高くなったので、せっかくの夫の昇給は手取り的にあまり変わらない結果となったのでした。

冒頭で挙げた「年収600万の手取りはどれくらい? 」という記事では、婚活中の女性が「理想の相手は年収600万円以上」だとし、夫にそれくらい年収があれば妻である自分は仕事を辞めても安心だと話していました。もちろん記事の中で「年収600万円だと手取りは約462万円、貯蓄計画は手取りを元に考えましょうと」諌めています。
働いていれば女性も自分の給与明細を見る機会があるだろうので「年収600万円の男性と結婚すれば年間600万円が自分の使えるお金になる」などとドンブリ勘定する訳は流石に無いとは思いますが、それよりも私が気になるのは、「夫の収入は妻である自分のお金」だと勘違いしている女性がいるのではないか、という点です。
私の夫は私にお金の管理を任せてくれる人で、私のお金の使い方に何一つ口を出す事はありませんが、男性がお金の管理をし、妻には生活費しか渡さないという人も中にはいます。また、その生活費すら渡さない男性も世の中にはいるらしいのです。
実際に「貯金ゼロ円の男」という記事では「毎月好き勝手使ってたらなぜか微塵も残らないんだよね…!」という男性が登場します。連載の途中の記事なので冒頭に挙げた話の中では男性の年収は不明ですが、実家暮らしで社会人生活が長そうなのに貯金はゼロだという事で、足りない分は自分が出すからと女性が申し出ると、そのうち女性の収入からお小遣いをせびる男性になっていきます。

夫から生活費が貰えない、とモラルハラスメントを受けている女性の話はこれまでにも幾度かネット記事で読んだ事があります。結婚相手がモラハラをする人かどうかは結婚するまで分からない、とよく言われています。男性の年収をあてにして専業主婦になった後に男性のモラハラが発覚しては元も子もありません。最初に挙げた記事の女性たちが実在するのであれば、続けられるのであれば仕事は続けていた方が良いのでは、と私も記事を書いた方と同様に思いました。

二番目に挙げた記事は年収2000万円の40代男性が主役でした。結婚相談所の方が書いた記事のようで、成婚に至るよう男性に様々な助言をしていきます。年収は2000万円だし貯金は8000万円もあるという男性ですが、こうした高収入の男性はとかく女性に合わせる、という事を考えもしない為、意外にもなかなか成婚に至らないのだそうです。
記事を抜粋すると、

女性がヒールを履いているのに1人でどんどん歩いて行ってしまう、エスカレーターがあるのに階段を勢いよく下りてしまう、寒い季節に何キロも歩かせる⋯⋯事前に想定されるNG事項は細かくお伝えしています。

Aさんはずっと「エリートの自分がなぜ女性に媚びなければいけないんだ」という意識が強かったのですが、「結婚するには、自分を変える必要性を理解しないと。変わろうとしない人は縁遠くなるばかりですよ」と説得しながら進めていきました。

釣った魚に餌をやらない、という言葉があります。婚活女性が男性に年収を求める声はよく耳にするので、だからこそ高収入の男性は自分が女性に合わせる必要を感じないのかも知れません。こうした男性と結婚した場合、夫が高収入だからと言って妻である自分の生活も高収入に相応しくなるかと言うと、私はそうは思えません。
女性に合わせようという気がない男性のようなので、もしかしたら結婚後はモラルハラスメントが待ち受けているような気がしてならないのです。記事の中ではプロポーズ前にとある契約違反をしてしまい、せっかくの20代女性とのマッチングも台無しになってしまいます。
「こんなに高学歴で素晴らしい人、うれしいです」とマッチング当初は大喜びだった20代女性も、もしこの男性と結婚したならば今後はずっとこうした扱いを受けると気付いたのでしょう。20代女性は、その夜にプロポーズされるものと期待しており、手はず通り男性からプロポーズをされれば受ける気でいた筈です。契約違反により結婚相談所はどちらも退会となってしまいましたが、お互い退会した後に個人的に会って交際を続けようという事にならなかったのは、高収入40代男性との結婚の引き換えに、男性の自分勝手さを受け入れられる事は出来ないと20代女性が判断したからではないかと思います。

愛さえあればお金なんて、という人もいれば、お金さえあれば良い、という人もいるかと思います。しかし夫にお金があったとしても妻がそれを使える保証はありません。
にも関わらず女性が婚活において「理想の男性は年収○○万円以上の人」と口にするのは、単に分かりやすい指標だからではないかと思います。私個人の視点から言えば、相手の男性はお酒はどのくらい飲むのか、喫煙はするのか、賭け事はするのか、するのであれば自分はどのくらい許容できるのかの方が大事だと思いますし、掃除の許容範囲や料理の好みが自分と近しいかとの方が結婚生活ではずっと大事なのではないかと思います。
男性の年収を口にする婚活女性は、もしかしたら自分の好みを事細かに口にする事が恥ずかしくて「年収○○万円以上」と誤魔化しているだけなのかも知れません。かと言って「優しい人」だけでは生活に不安が残りますし、「暴力を振るわない人」では生々しい物を感じます。またそれらは最低限の条件なので敢えて挙げる必要性を感じておらず、収入は相対的なその人の社会からの評価なので口にしやすいだけなのだろうと思います。

年収と喫煙率の関係を統計から解説【低所得者ほど高い】
https://www.nenshuu.net/m/magazine/pages.php?pages_id=124

という記事によると、「タバコと収入の間には反比例の相関関係が存在している。タバコを吸う人ほど、所得は低い傾向にある」のだそうです。
女性は「年収○○万円以上」と男性の条件を口にするよりも、「タバコを吸わない男性が良いな」という言い方をした方が様々な男性が候補に挙がりやすくなるのではないかなとアラフォー女は思う次第です。