xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

やはり25才は鍵らしい

かつて女性はクリスマスケーキに例えられました。26才以降には需要は減るので、25才までに売り切らなければ(結婚しなければ)ならないと。
またお肌の曲がり角は25才あたりに訪れると聞いた事があります。現代では多様な生き方が認められつつありますが、やはり女性にとって「25才」という年齢は鍵なのかも知れません。私が改めてそう思ったのは、下記の記事にて生理周期は年齢によって変化すると知ったからです。


40代になると生理周期がいったん短くなる!?【月経の新事実】国立成育医療研究センターが32万人のデータ解析
https://st.benesse.ne.jp/ninshin/content/?id=66645

そこで今回、国立成育医療研究センターが、女性の健康情報サービス「ルナルナ」と共同で、現代の日本人女性32万 人を対象にデータを解析しました。その結果、月経周期は年齢によって少しずつ変化することがわかったのです。
月経周期のデータを5歳ずつで区切って集計したところ、25歳頃の平均値がおよそ30日と最も長くなり、その後、45歳にかけて3日ほど短くなることがわかりました。

月経周期が最も長くなるという事は、性行為の機会が最も多く得られるという事になろうかと思います。周期が短くなればなる程に次の生理開始日が早く訪れるので、男性からお誘いがあってもお断りをしなければならなくなるでしょう。
個人差はあれど平均して25才頃の生理周期が最も長いという事は、紛れもなく身体機能として25才頃が最も生殖に適しているのだろうと思います。

自分自身を振り返ると25才の頃というのは、新卒で就職してまだ3年目でした。成人はしていますが自分が大人だという自覚は乏しく、会社員だったので源泉徴収の為、税金や社会保険料等も自分で納めている実感はありませんでした。また仕事でも覚える事が多く、とてもではありませんが結婚はおろか妊娠出産、子育ての事など考えた事もありませんでした。その為、自分の事を棚にあげて「女性は25才までに出産すべし」などとは言えません。
私には娘がいるので家庭内性教育でいずれこうした事実を話さなければならないだろうとは思うのですが、現代日本において25才での出産というのは既に難しい部類になっているのではないでしょうか。

平成29年版の男女共同参画白書によると、女性の大学等進学率は57.1%になったそうです。そこから新卒で一般企業に就職し25才で産休育休を取得した場合、キャリア形成は難しいものになるでしょう。現在、新型コロナの感染予防対策で各学校は休校になり、我が子の幼稚園も自由登園(という名の自宅保育要請)になっています。仕事をしていた多くのママさんが休みをとった事で十分な対応が出来なくなり、診療を見合わせている病院もあると聞きました。不測の事態の折に子どもを理由に働けなくなるというのであれば、かつてのような寿退社や腰掛け就職は正しかったという論調が復活しかねません。
仕事をしていた時、嫌な事もありましたが、私は概ね楽しかった。向き不向きもあるでしょうが、将来は娘にも楽しく生き生きと働ける職場と出会って欲しい。しかしこの「女性の25才」という階段を思う度に、どのようにすべきなのかが分からなくなります。
変えるべきは社会なのか。それとも、現代社会に対応できるように私たちが進化すべきなのか。

親バカが勧誘を撃退した話

先日、自宅にいた時にチャイムが鳴ったのでインターホンの画像を確認すると、私の母親ほどの年齢の女性の訪問客がありました。
心当たりの無い来客だったので「どなたですか?」と問うと、聞こえなかったのか、それには無言。まだ今の住居の近所の方を全員把握している訳ではないので、もしかしたら近所の方なのかなと思い、未就園児の息子をリビングに残し玄関を開けてみました。

落ち着いた服装をしていた女性は
「今度、勉強会があって、そのお知らせで小さいお子さんがいるご家庭を対象に今この辺りをまわっているんです」
とにこやかに微笑み、何か不安に思っている事はないかと質問してきました。
私はてっきり市役所から派遣された新生児訪問のような方なのかなと思い、玄関先での対応のまま、いま抱えている不安をその女性に打ち明けてみる事にしました。

私には未就園児の息子の他に、今年の四月に小学校に入学する娘もいます。先日の保護者説明会で、娘が通う事になる小学校の登校時間は七時四十分から八時の間と聞かされたので、その時間に娘の登校が間に合うかという不安がありました。また食べる事が遅く、苦手な食べ物がある娘は幼稚園でも既に給食が苦手になっているのに、小学校では食べる時間が二十分しか無いと聞いたので、ますます給食が苦手な子になってしまうかも知れない事が不安だとその女性に打ち明けました。
その他にも娘の小学校生活で心配な事をあれこれ話すと、何だか女性は困ったような表情を浮かべます。
「そういう不安ではなくて、何かもっと…」

そして何か諦めたのか、上品な女性は話を切り上げて帰ってしまいました。冒頭で話した「勉強会」とやらのお知らせの文書も、市発行の子育てアドバイスが書かれたパンフレット等も何も渡されませんでした。
一体何だったのだろうと疑問を抱きながら、娘が現在通っている幼稚園の未就園児教室の先生や知り合いのママさんたちに訊ねてみると、皆さん首をかしげる始末。そして先生がある事に気が付きました。
「もしかして、それ、宗教の勧誘だったのでは?」

なるほど!!

アウェイ育児(自分の知り合いのいない土地での子育て)や密室育児だと不安を抱えて鬱々としている方は多いかと思います。そうした方々の心が弱っている隙を狙っている人がいるのかも知れません。家に小さな子どもがいるかどうかは洗濯物を見れば一目瞭然です。おそらく洗濯物を目印に我が家も標的になったのでしょう。

私の子どもが通っている幼稚園には保護者が同伴であれば未就園児が遊べる部屋が平日は毎日開放されています。そこで会うママさんによると他の園にも同じように未就園児が利用できる場所があり、あるママさんなどは3園ほど掛け持ちをしているそうです。
初めての場所に行くのにはかなりの勇気が必要かと思いますが、育児に不安を抱えている方は特に、そうした施設やサービスをどんどん利用してみてはいかがでしょうか。園の雰囲気も分かるので、自分たちに合った園探しにも一石二鳥かと思います。
私自身が一人目の育児の時には夫の転勤の為アウェイで密室育児でしたので、その反省も踏まえて。

せいりとカレンダーの話

下記の記事を読んだ時に私が思い出したのは、「戦争は女の顔をしていない」作画 小梅けいと、原作 スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ、監修 速水螺旋人(私が読んだのはコミカライズ版)の、支給される衣類は男性用しかない為、従軍した女性は男性用下着を着用するしかなかった、それゆえ生理中の経血は行軍中も垂れ流すしかなかった、という場面です。女性も戦闘に参加していた事にまず驚きましたが、支給される下着が男性用なので流れ出る経血をどうする事も出来なかったという場面に私は胸が苦しくなりました。ズボンや地面に落ちた女性たちの血液に見ないふりをする男性たちの表情にも哀しくなりました。
私たちの社会は男性基準で造られている。「戦争は女の顔をしていない」は、それを突きつけてくる作品でした。

日本に暮らす私には戦争は遠い出来事ですが、しかし似たような扱いを受けている女性は未だ多いのではないかと思います。その一例が女性アスリートなのではないでしょうか。女性の身体には月経期、排卵前期、排卵開始から月経前症状が出る間の時期、月経前期というフェーズがあり、フェーズによってコンディションが変化する事があります。私が初めてそれらを意識したのは10代の頃に読んだ女性誌のダイエット特集で、女性には体重を落としやすい時期と、落ちにくい時期がある事をその時に知りました。
この度、世界初の試みとして、各選手の生理周期に合わせたトレーニングを行っているチームがある事が明かになりました。


女子サッカーで世界初、生理周期に合わせてトレーニン
https://www.newsweekjapan.jp/stories/woman/2020/02/post-337.php

女子サッカープレミア・リーグ2位のチェルシーはこのほど、各選手の生理周期に合わせたトレーニングを行っていることを明らかにした。サッカーチームとして世界初の試みとなる。生理周期を考慮することで、パフォーマンスを上げ、負傷のリスクを下げることができるという。

(中略)

ヘイズ監督は英テレグラフ紙に対し、女子サッカー選手は長い間、男子サッカー選手と身体的に同じように扱われてきたと指摘。しかし女子選手の場合、生理がパフォーマンスに与える影響を考慮する必要があるため、生理についてもっと理解し、いかにしてパフォーマンスを向上できるかを考えなくてはいけない、と説明している。

実は私の夫は、毎月○日になったら私の生理が始まると思っていたようです。生理周期が30日の人であればそういう事もあるかと思いますが、生憎と私の生理周期は24~28あたりなので、カレンダーをめくらないうちに次の生理が始まり、夫に驚かれる時もあります。現在使用されているカレンダーは太陽の周期で決めたものであって、太陰暦を使用すればカレンダーは変わります。ましてや女性には一人ひとり体内カレンダーがあり、それが太陽暦と合致する訳ではないという事が男性には分かりにくいようです。

女性アスリートの方々はきっとピルなどを駆使して大会の日程に合わせて生理をコントロールしているのではないかと思いますが、それでも練習中には様々な障りがあるのではないかと思うのです。この度明らかになったチェルシーの生理周期を考慮したトレーニング方法は画期的だなと感動すらしました。

チェルシーによると、生理周期には4つのフェーズ(月経期、排卵前期、排卵開始から月経前症状が出る間の時期、月経前期)があり、どのフェーズにいるかによって選手の体調にはさまざまな影響が出る。フェーズ1とフェーズ4のときには体の動きが鈍る可能性が高まり、フェーズ1とフェーズ2にはけがのリスクが高まる。そしてフェーズ3とフェーズ4のときにはジャンクフードが食べたくなるため、体重が変わる可能性もあるという。

女性はホルモンに左右される。世界には男性だけでなく女性もいるのですから、こうした事実を男性にもっと理解して貰えれば良いなと思いました。

産後のご褒美!

最後の出産から三年が経過し、妊娠中の事はおぼろ気になってきた私ですが、下記の記事を読んで、猛烈に嬉しかった産後のご褒美を思い出しました。


「出産したら〇〇してみたい」をリサーチ!妊娠中の制約がなくなったら、やりたいことは何?
https://st.benesse.ne.jp/ninshin/content/?id=64585

ラクな姿勢でゆっくり眠る、走る、自転車に乗るなど妊娠前は、ごく普通にしていたことでも『産後の夢』になるくらい、妊娠中は身体が重く、しんどい思いに悩まされがちです。

当たり前の事が当たり前に出来なくなる。食べ物も制限され、常に水中ウォーキングをしているかのような息のし難さ。何より自分がひとたび転んだだけで子どもが死んでしまうかのような、あの緊張感。女性だけにのし掛かるこの大変さを男性にも理解して貰う事はなかなか大変な事です。

私は夫とは職場結婚なので、夫が勤務する会社には多数の知り合いがいます。在職当時の部署のおかげか、所属していた部署以外にも私の事を知っている人は未だ多く、時には退職した人からも連絡が入ります。
部長職で退職した男性が暇をもて余したのか夫にメールして来るので、夫がその人の愚痴の相手を私に任せるべく、私とその元部長は夫公認のメル友になりました。在職当時、私もその部長とは日常会話をする程度には親しかったので、その事は苦にはなりませんでしたが、ある時の返信には強い憤りを覚えました。
もう手元に記録が無いのでうろ覚えですが、私が一人目の産後に送ったメール、

「うつ伏せに寝っ転がれるってサイコー!!!」

に対し、

「は?笑 意味わからん」

と返信が来たのです。


そうでしょう、そうですとも。
あなたは男性だからこの解放感が分からなかったですね!!!!

怒りのあまり、その人から夫経由で出産祝が届くまで「新生児の世話は大変だから」と、その人から来たメールにはしばらく何の返信もしないでおきました。

妊婦は様々な制約を受けます。以前、何かのヤフー記事に寄せられたコメントにこのようなものがありました。


「加熱不十分の肉も刺身も卵かけご飯もナチュラルチーズも生ハムもダメ!全部火を通しましょう!
アルコールもタバコもカフェインも控えましょう、辛いものも控えましょう、寿司で食べていいのはかっぱ巻きカンピョウ巻きといなりだけ!
塩分控えめ、糖分控えめ、水分鉄分カルシウムにタンパク質、葉酸とれ!!!」

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食べるものだけでもこれだけの制限を受け、着る服も限られ、行動も自重するよう促され、自宅でも好きな体勢でくつろげない。
布団の中で寝転がって本を読む事が好きだった私が何ヵ月もうつ伏せになれない事はかなりの苦行でした。

第一子出産後、入院部屋に戻り(誘発出産だったので前日から入院していた)赤子が寝ている隙に自分もベッドに横になり、知り合いに出産報告をしようとスマホをいじろうとして、ああ、これからは好きな体勢で横になれるのだと気が付き、枕を胸の下に入れてうつ伏せになったあの瞬間。ずっとこわばっていた背骨が伸びて、とても清々しい気分になりました。
どちらかと言うと妊娠中はふんぞり返るような姿勢で歩いていたと思っていましたが、それでもあまり背骨は伸びていなかったのでしょう。後陣痛で体内でぎゅんぎゅん痛む子宮の存在を感じながら、ああ、私は出産をやり遂げたのだと再び充足感を覚えたものです。

妊娠中はとにかく「普通の事」が恋しくなります。特につわりが長く続いている方はとても大変だと思います。
産後は産後で色々痛み、痛い中で赤ちゃんのお世話をしなければならず大変ですが、つわりだけは止まります。いま大変な思いをしている方、出産すればつわりだけは止まりますので、どうか今しばらくご辛抱下さい。
そして改めて思うのです。帝王切開の方は、会陰切開を受けた私なんかよりもずっと長い期間も痛むのに、世間からあれこれ言われているだなんて理不尽だなと。
どうぞ皆さん、ご自愛下さい。

男の子の親になるということ 3

子どもの性教育は、「性がエロになる前に」。以前そんな事を書いたような気がしますが、まさに今、我が家にはそのタイミングがやって来たのだと思いました。
3才の息子が、上の子である娘のリカちゃん人形でこっそり遊んでいた時の事です。息子がリカちゃんのスカートの中身を気にしている事に気付きました。
基本的に幼児は下ネタが好きだと思います。例えば幼稚園児の娘のクラスでは、女の子が「カンチョー!」と言って男女問わず様々な子のお尻に人差し指を突き差して来るそうです。それは純粋に人体への興味が高じたもので、皆が笑ってくれるからこその遊びになっているのだろうなと私は思っています。娘もリカちゃんのスカートをペロンとめくる事はするので、息子のその行動も「人形の構造」に興味があるのだろうなと最初は思っていました。
「ここの中はどうなっているの?」とリカちゃん人形の下着を指差しながら息子が訊くので、私は「こうなっているんだよ」と下着をずらして胴体パーツと脚パーツの結合部分を息子に見せてやりました。それで満足すると思いきや、今度は照れ臭そうに人形の胸部を指差し、こっちはどうなっているのかと息子は訊いてきました。
あれ、これはもしかして人形の構造への興味ではなく、女体への興味だったのかなと私はその段になってようやく気が付きました。
息子は普段、私と一緒に入浴しています。娘は夫と入浴しており、入浴前には私や息子のいるリビングで殆どの衣類を脱いで行きます。また普段の着替えも娘は息子の前で行っているので、息子は女の裸など見慣れていると思っていました。しかしリカちゃん人形に対する反応から、息子は家族以外の女性の身体へは、特別な興味が現れたのかも知れません。

その時に私の脳裏によぎったのは、幼稚園児同士でも性的虐待は発生する、というニュースでした。


子どもの性的な問題行動 子どもたちに一体何が
https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2017/12/1216.html

「これは、子ども同士で行われた事例です。
『パンツの中に手を入れられ、性器を触られた』『自らの性器をなめるように言った』。
こうした衝撃的な報告が、今、全国各地から上がっています。」

幼稚園児の男の子は、同級生の女の子に対し、既に性的な気持ちで接触する事がある。息子は上の子のごっこ遊びを通してリカちゃん人形を「女の子(たぶん年上のお姉さん)」として認識している。ならばリカちゃん人形の下着を指差しての「ここの中はどうなっているの?」は、性的な気持ちからの興味だったのだろうと思いました。
余談ですが、幼稚園の未就園児教室に息子を連れて行くと、息子はお友だちよりもママさんの方に興味を持ちます。特に綺麗で若いママさんが来ると一生懸命に話しかけ、自分に興味を持って貰おうと玩具を持って行く等のアピールをします。未就園児教室の女の子たちには目もくれず、娘の同級生たちの輪に入り遊びます。息子が普段接しているのも母である私と姉である上の子なので、自分をちやほやしてくれる年上の女性が息子の好みになっているのかも知れません。

さて、息子がリカちゃん人形に対しそのような興味を持ったのであれば、それに合わせた対応をしなければなりません。私の性教育のモットーは、「性がエロになる前に」。私は下記の記事のような母親になるつもりはありません。


守り育てた自慢の息子が一転、反抗し性的なサイトも…「以前に戻したい」と願う母親の“痛み”
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20200123-OYTET50013/

A君は中学2年生の男の子です。

 小学校入学前は体が小さく、熱を出したり、おなかをこわしたり、風邪をひいたりすることもしょっちゅうでした。母親が細心の健康管理を行いながら、大切に、大切に育てられていました。毎日、息子が喜んで食べるメニューを一生懸命に考え、食材にも工夫をこらしました。身に着けるものも、常に肌に良い布地のものを探し、就寝時のマットレスや布団にも徹底的にこだわって、しっかりと熟睡できるように心がけてきました。

(中略)

 ところが、中学に入ると、A君は大きく変わりました。

(中略)

 母親が何かを伝えに部屋に入ると、「うるさい!」「放っておいてくれ」と声を荒らげ、決して言うことをきかなくなってしまったそうです。

 また母親は、パソコンの履歴を調べたところ性的な内容を含むサイトを見ていることを言いにくそうに付け加えました。

 思春期に入り、ひげが生えて、体も大きくなったA君が、相変わらず幼い子どものままでいることを、母親は当然と思っているようでした。

息子が健全に育つ為には、性への興味も、誰も不幸にしない方向に持って行ってやらねばなりません。
もう一度、息子がリカちゃん人形の下着に興味を示した時に、私はリカちゃん人形用の声色で答えました。
「○○くん、いきなりスカートをめくるんじゃなくて、『スカートをめくっても良いですか?』って私に訊いて?」

息子は律儀に「スカートをめくっても良いですか?」とリカちゃん人形に質問してきたので、すかさず

「嫌よ。ここは将来、赤ちゃんを産む大切な場所なんだから、簡単には見せてあげないわよ。
 私が『嫌』って言った時に止めてくれないと、○○くんの事を嫌いになっちゃうわよ」

男女交際の経験が少ない私にはこれが精一杯でした。
幼児への性教育は自分を大切にし、相手を大切にする気持ちを教える事から始めると良いと見聞きした事があります。加害側になりがちな男性である息子には、まずは女性(リカちゃん)の意思を尊重する事を教えていこうと思います。

幼児同士の性的虐待は、している側の加害意識も、されている側も被害意識も認識されにくいものなのだそうです。性は敬遠するものではなく、自分の大切な一部です。性との適切な関係を子どもたちが築けるよう、親として考えていかなければならないなと思いました。

子どもの口がくさい

幼稚園児の上の子の口臭が気になったので、口臭予防のタブレットやスプレー、グミ等をあれこれ購入した事があります。
下の子の口は特段何もしていなくても少し甘くて良い匂いがするのに、どうして上の子の口はこんなにも臭うのだろう。上の子は女の子なので身だしなみには特に気を付けなければ。しかし上の子はまだ幼稚園児なので、それを気を付けてやるは母親である私の役目だと思いました。
幼稚園での歯科健診で常に「虫歯なし」の診断を受けてきた上の子の口臭の原因は、消化が遅く少食な事から考えると、胃からの臭いなのだろうと予測されました。結局のところ上の子はミント等の味を辛く感じてしまい私が用意した様々な口臭対策グッズは口に出来なかったので、今は登園前に普通の甘いキャンディを食べさせる事で口臭を誤魔化しています。

そんな日々が続いてからしばらくして、ある事に気が付きました。下の子の口もいつの間にか臭うようになったのです。原因として思い当たったのは、下の子の卒乳でした。下の子の口が臭うなと私が感じるようになったのは、下の子が母乳を飲まなくなってからだったのです。ならば上の子の口臭も、もしかしたら原因は胃腸の弱さとは別にあったのかも知れません。
下の子の時には私の母乳はどんどん分泌されたので、ほぼ完全母乳でした。寝かしつけは添い乳で、夜間の授乳も一度も起き上がる事なく、二人とも寝転がったまま行っていました。とても便利な母乳でしたが、夜間の授乳は虫歯のリスクがあると聞いたことがあり、それが気がかりで早く卒乳させなければと下の子が2才を過ぎた頃から内心で焦っていました。しかし今から思うとその焦りは実は無用で、どうやら下記の記事にあるように、実は母乳自体は虫歯の原因になる訳ではなかったようです。

1歳を過ぎたら夜間の授乳はやめたほうがいいの?…虫歯リスクと母乳のメリット
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20191227-OYTET50007/

十分な口腔ケアさえしていれば母乳は虫歯の原因にはならない。むしろ夜間の授乳は口臭予防になるのではないかと個人的に思います。


ウェブサーフィンをしていると、見ている記事から予測しているのか、私のスマホには子どもに関する広告が頻繁に現れます。その中には子どもの口臭に効きそうな商品もありました。

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子ども向けの商品では、身長を伸ばすサプリメントや衣類の通信販売、タブレット学習の広告に次いで、子どもの口臭対策のものが私のスマホには表示されます。こんなにも様々な子ども向けサプリメント等があるのは、それだけ世の親御さんのニーズがあるのだろうと思うのですが、しかし、こうした商品はいつからこんなにも台頭したのでしょうか。

私の子どもたちに口臭があるのですから、もしかしたら子どもだった頃の私もそうだったのではないかと思うのです。授乳期を過ぎた年齢の他のお子さんと口臭が確認できる程の距離で接する事があまり無い為、確かな事ではありませんが、子どもの口臭など実は気にする方がナンセンスなくらい、子ども同士では普通の事なのかも知れません。
こんなにも公衆衛生を気にする時代より以前には、口臭なんて生きていれば当たり前と考えられていた頃もあったのではないかと思うのです。子ども用の口臭対策の商品が世に出回るようになったのは、ひとえに、大人自身が気にする世の中になったからなのではないでしょうか。

大人の物差しで考えるから、大人は子どもの口臭が気になり、その対策グッズを探し、手に入れようとする。商品を売り込む側は沢山購入して欲しいので、購入者である大人の不安を煽る。しかし、当の子ども本人は気にしていないので、そもそもそれらを必要だとも感じていないのが実状なのではないでしょうか。
無論、臭いというものは自覚が難しく、他者から指摘されて初めて気が付くものだろうと思います。子どもがお友だちから「○○ちゃんのお口、くさいよ」と言われ、傷つくのではないかと心配し、そう言われないように私は先回りしている訳ですが、実は子どもたちはお互いの口臭など最初から「皆に有るもの」として、気にもしていないのではと、ふと気付いたのです。
私の考えが正しくて、子どもには口臭が普通にあるのであれば、広告にあるような「くち、クサい」などとお友だちから我が子だけが言われる謂れはなくなります。もしかしたら私たち大人は、我が子がお友だちから実際に言われてから初めて行動した方が賢明なのかも知れません。
我が子が自覚する前から先回りして不安の芽を親が摘んでしまうのは、子どもの経験値になりません。それでは子ども本人は、親がいなくては何も出来ない大人になってしまうおそれがあります。
「親」という字は、木に立って見ていると書きます。授乳期のような常に寄り添う時期を過ぎた今、子どもの成長の為にも私は、子どもから距離を開ける必要があるのかも知れません。

転ばぬ先の杖

先日、出産の途中で亡くなったというアメリカの女性の記事を読みました。

代理母の米女性、出産の途中で死亡 自身の子ども2人残して
https://www.cnn.co.jp/usa/35148258.html


彼女には自身の子が二人いましたが、ほかの夫婦が子どもを持つ手助けがしたいという思いから代理母になったそうです。記事では既に一度、同じ一家の代理母になっていたとありますので、今回のお産は彼女にとっておそらく四度目のものだったのでしょう。
四度目の出産とは言え、お産はその都度異なるものです。これまでが安産だったとしても、次もそうなる保証はどこにもありません。やはり出産は命がけなのです。

実は私は二人目の子を産む直前に、遺影に使えそうな写真を撮影した事があります。家族三人の最後の記念と、二人目の出産中に私の身に万一の事が起きた時の為でした。
子どもの写真は様々にあるのですが、主にカメラを使うのは私なので、私を撮影した写真は我が家にはあまりありません。夫が子どもを撮る時に私ごと撮影してくれる事もあるのですが、何故かそういう時に写る私は大抵が半目になっているので、カメラチェックをした時にこっそりデータを削除していました。
一人目のお産の時には何とか無事だった。けれど、二人目の時にもそうなるだろうかと思った時に、遺影に使えそうな写真は必要かも知れないなと思ったのです。自分でも満足のいく写真が残せたので、安心して出産に臨む事が出来ました。

私と同じような方の記事も見つけました。


「2人で遺影用の写真撮りに行かない?」 不測の事態に備えた言葉に夫の表情が……
https://otakei.otakuma.net/archives/2019121101.html

「旦那が明日死んだらどうしよう。
ここんとこ全然旦那の写真撮ってないんだわ。遺影に使えそうなの何にもない。
多分私の写真もないから、私が死んだら旦那も困るはずだ。

私が『ちょっと、明日2人で遺影用の写真撮りに行かない?』って言ったら、旦那がまるで殺人鬼を観る様な目で私を見て来た」

遺影を撮影するだなんて縁起でもない事かも知れません。けれど、いざ事が起きた時にはこの気遣いはとてもありがたいものだとご主人も気付いてくれるものと思います。

人生は何が起きるか分かりません。いま健康でも幼稚園の送迎途中に交通事故に巻き込まれる可能性だって皆無ではありません。万が一の時の為にも、子どもの写真だけでなく、自分たちの写真も積極的に残しておかなければと思います。また、更に気掛かりなのは私たちの親の写真です。夫の両親とは子どもたちの誕生祝いの際に集合写真を撮影しているので万が一の時にも何とかなりそうなのですが、私の両親を撮影する機会はなかなか得られません。
四月に上の子が小学校入学、下の子が幼稚園に入園なのでそれを切っ掛けに撮影しようにも、私の両親にとっては名字の異なる孫なので、これまでと同じように夫両親に遠慮して一緒には写ってくれないような気もします。正直に遺影用だと言えれば良いのですが、なかなか言い出せず、どうしたものかと手をこまねいているのが現状です。
そもそも私自身の写真も撮影したのは既に三年前なので、葬儀に来てくれた人には「若い頃の写真を使ったのね」と笑われてしまうかも知れません。いざという時の為に誰かが困らないよう、せめて自分たちの写真も積極的に遺しておこうと思います。