xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

子どもの口がくさい

幼稚園児の上の子の口臭が気になったので、口臭予防のタブレットやスプレー、グミ等をあれこれ購入した事があります。
下の子の口は特段何もしていなくても少し甘くて良い匂いがするのに、どうして上の子の口はこんなにも臭うのだろう。上の子は女の子なので身だしなみには特に気を付けなければ。しかし上の子はまだ幼稚園児なので、それを気を付けてやるは母親である私の役目だと思いました。
幼稚園での歯科健診で常に「虫歯なし」の診断を受けてきた上の子の口臭の原因は、消化が遅く少食な事から考えると、胃からの臭いなのだろうと予測されました。結局のところ上の子はミント等の味を辛く感じてしまい私が用意した様々な口臭対策グッズは口に出来なかったので、今は登園前に普通の甘いキャンディを食べさせる事で口臭を誤魔化しています。

そんな日々が続いてからしばらくして、ある事に気が付きました。下の子の口もいつの間にか臭うようになったのです。原因として思い当たったのは、下の子の卒乳でした。下の子の口が臭うなと私が感じるようになったのは、下の子が母乳を飲まなくなってからだったのです。ならば上の子の口臭も、もしかしたら原因は胃腸の弱さとは別にあったのかも知れません。
下の子の時には私の母乳はどんどん分泌されたので、ほぼ完全母乳でした。寝かしつけは添い乳で、夜間の授乳も一度も起き上がる事なく、二人とも寝転がったまま行っていました。とても便利な母乳でしたが、夜間の授乳は虫歯のリスクがあると聞いたことがあり、それが気がかりで早く卒乳させなければと下の子が2才を過ぎた頃から内心で焦っていました。しかし今から思うとその焦りは実は無用で、どうやら下記の記事にあるように、実は母乳自体は虫歯の原因になる訳ではなかったようです。

1歳を過ぎたら夜間の授乳はやめたほうがいいの?…虫歯リスクと母乳のメリット
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20191227-OYTET50007/

十分な口腔ケアさえしていれば母乳は虫歯の原因にはならない。むしろ夜間の授乳は口臭予防になるのではないかと個人的に思います。


ウェブサーフィンをしていると、見ている記事から予測しているのか、私のスマホには子どもに関する広告が頻繁に現れます。その中には子どもの口臭に効きそうな商品もありました。

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子ども向けの商品では、身長を伸ばすサプリメントや衣類の通信販売、タブレット学習の広告に次いで、子どもの口臭対策のものが私のスマホには表示されます。こんなにも様々な子ども向けサプリメント等があるのは、それだけ世の親御さんのニーズがあるのだろうと思うのですが、しかし、こうした商品はいつからこんなにも台頭したのでしょうか。

私の子どもたちに口臭があるのですから、もしかしたら子どもだった頃の私もそうだったのではないかと思うのです。授乳期を過ぎた年齢の他のお子さんと口臭が確認できる程の距離で接する事があまり無い為、確かな事ではありませんが、子どもの口臭など実は気にする方がナンセンスなくらい、子ども同士では普通の事なのかも知れません。
こんなにも公衆衛生を気にする時代より以前には、口臭なんて生きていれば当たり前と考えられていた頃もあったのではないかと思うのです。子ども用の口臭対策の商品が世に出回るようになったのは、ひとえに、大人自身が気にする世の中になったからなのではないでしょうか。

大人の物差しで考えるから、大人は子どもの口臭が気になり、その対策グッズを探し、手に入れようとする。商品を売り込む側は沢山購入して欲しいので、購入者である大人の不安を煽る。しかし、当の子ども本人は気にしていないので、そもそもそれらを必要だとも感じていないのが実状なのではないでしょうか。
無論、臭いというものは自覚が難しく、他者から指摘されて初めて気が付くものだろうと思います。子どもがお友だちから「○○ちゃんのお口、くさいよ」と言われ、傷つくのではないかと心配し、そう言われないように私は先回りしている訳ですが、実は子どもたちはお互いの口臭など最初から「皆に有るもの」として、気にもしていないのではと、ふと気付いたのです。
私の考えが正しくて、子どもには口臭が普通にあるのであれば、広告にあるような「くち、クサい」などとお友だちから我が子だけが言われる謂れはなくなります。もしかしたら私たち大人は、我が子がお友だちから実際に言われてから初めて行動した方が賢明なのかも知れません。
我が子が自覚する前から先回りして不安の芽を親が摘んでしまうのは、子どもの経験値になりません。それでは子ども本人は、親がいなくては何も出来ない大人になってしまうおそれがあります。
「親」という字は、木に立って見ていると書きます。授乳期のような常に寄り添う時期を過ぎた今、子どもの成長の為にも私は、子どもから距離を開ける必要があるのかも知れません。