xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

四番目ともなれば

2才の誕生日の直前に行方不明になり、三日後に発見された男児がいました。大きな怪我もなく保護された事、何より生きて2才になっていた事を心から嬉しく思います。

2歳児無事発見 ボランティア、山中で保護 山口
https://mainichi.jp/articles/20180815/k00/00e/040/196000c

男児が発見されてからは話題はスーパーボランティアの男性にスポットが当たり様々なメディアで取り上げられましたが、それ以外にもインターネット上では、2才になったばかりの子どもに飴玉をあげただなんて非常識だと騒ぐ人達や、発見された際に男児が「ぼく、ここ」と発言したという点を、2才になったばかりの子どもがこんなに話せる訳がないと批判する人達が出てきました。
それらはボランティアの男性が一躍ヒーロー扱いになった事へのやっかみからの揚げ足とりで「自分はこんな事にも気を配って育児している」または「こんな事に気付いちゃう私って凄いでしょ」とのマウンティングなのでしょうが、育児経験者として私も一言言いたい。

上にきょうだいがいる子の場合、下の子は図らずも、子どもとしての早期英才教育を受けます。
私は第一子の時は虫歯を恐れ概ね3才まではチョコレートやキャンディを与えませんでした。ところが上の子が美味しそうに食べるため下の子も興味を持ち、第二子は1才でチョコレートデビューを果たしました。
上の子が5才になっても喉への刺激を怖がっていまだに飲めない炭酸ジュースを1才の下の子はぐびぐび飲みます。
生まれる順番が逆であれば、下の子は炭酸飲料水を1才の段階では試し飲みする事もなかった筈です。

上の子が通う幼稚園で目撃した例ですが、上にきょうだいがいる子のお絵描きのレベルはクラスの中でも段違いに上手でした。

f:id:xharuko:20180903103821j:plain

第一子の我が子が動物の形に切り取られた画用紙にやっと目と口を一色のクレヨンで描いていたと思えば、別の子は黒クレヨンで縁取りをした目に緑のクレヨンで瞳を書き入れただけでは飽きたらず、まつ毛まで描き、頬は可愛らしくピンクで小さな斜線を描き入れ、口は逆三角形で同じく黒のクレヨンで縁取りをし、中は赤で塗ってありました。
同じ年齢なのにかなりの差です。

上にきょうだいがいる子は、常に数歩先のお手本がいるのですから言葉にしても動きにしても、体験にしても成長が早いのだと思います。

下の子にどうぞ、と第一子のクラスの親御さんから服のお下がりを譲って頂いた際にアンパンマンの雑貨も一緒に頂きました。我が家では第一子はアンパンマンがまだまだストライクゾーンなのに、同じクラスの子は既にアンパンマンを卒業、もしかしたらプリキュアも卒業している可能性があります。(「うちの子、プリキュアはフリフリキラキラ過ぎて…ってあんまり観てないの」と仰っていた事があったので)

見るもの、行くところ、体験するもの全てが上の子基準になると、それに引き上げられるように下の子はどんどん成長します。
行方不明になった男児はきょうだいで四番目だという。ならば一番上はどれだけ先をいっているお手本なのか。

したがって四番目ともなれば発見時に2才になったばかりの男児が「ぼく、ここ」と二語文を話したのだという事も決して作り話ではないのです。

…と、間もなく2才になる第二子が未だ「あお」「あめ(雨、飴)」「あわ(アンパンマンの事)」くらいしか話せない、5才の第一子すら自分の事を「わたし」ではなく自身の名前で呼ぶ発達段階の自分が、行方不明男児を発見して下さったボランティアの男性への謂れのない中傷に憤り、反論したく記してみました。