xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

現代の成人は20でも18でもなく、30歳なのかも知れない

自分が大人になったと思ったのは新卒で就職した22歳の時でした。給与天引きとはいえ消費税以外の税金を納めるようになった時が大人の階段の一歩だったように思います。
こんな事を思ったのは、下記の記事を読んだ為でした。

高橋一生が『長年の下積み』の末にブレイク」に鴻上尚史が怒り 俳優志望の息子に悩む父親に贈った言葉とは

https://dot.asahi.com/dot/2019011100020.html

 劇団の所属オーディションの時に多いのですが、特徴的な人達がいます。「30歳の女性でオーディションを受けるのは初めて」というグループです。

 最初にこのことに気づいた時は、「どうして、今、初めてオーディションを受けるんですか?」と聞きました。

 そして、同じ状況の人に会うたびに質問を繰り返しました。

 驚くことに、全員が全員、似たような答えでした。

 高校時代に演劇部にいた人や、大学時代に学生劇団で活動した人、演劇を見るのが大好きだけど実際にはやらなかった人など、演劇との関係は違っていましたが、30歳で初めてオーディションを受ける理由は同じでした。

 彼女達は言いました。

「高校卒業の時に、俳優になりたくてオーディションを受けようと思ったけれど親に反対されて、大学に行った。大学卒業の時に、今度こそ俳優になりたくてオーディションを受けようと思ったけれど、親に反対されて、就職した。そのまま、働いてきたけれど、ずっと俳優になりたかった。会社をやめてオーディションを受けようと思ったけれど、親が反対するだろうと思ってできなかった。でも、30歳になったら、もう、親に反対されても自分のやりたいことをしてもいいと思った。だから、30歳で初めてオーディションを受けに来た」

 みんな、同じ内容でした。まるで台本があるかのように、みんな同じことを話しました。30歳になったら、ようやく親に対して自分のやりたいことをしていいんだと、決意できたようでした。

高校卒業時に俳優になりたいと子どもが言い出せば殆どの親は反対するでしょう。
大学卒業時に子どもが俳優になりたいと言えば「普通に就職して」と多くの親が願うでしょう。
大学卒業といえば22歳、既に成人している年齢です。しかし成人してからも学生の身分だったのですから親からすれば未成年と変わりません。

「30歳になったら、もう、親に反対されても自分のやりたいことをしてもいいと思った」と遅咲きでオーディションを受けに来た人は判を押したように答えるそうです。
ならばその人たちにとっては30歳が親の反対をはね除け、自分の意志が通せると思った区切りだった。つまり30歳が親の敷いたレールから飛び出すタイミングだったのです。

今年の成人式でも式典で座っていられない人がいたと報道されているのを見ました。未成年ならば補導で済みますが、成人ですから逮捕される場合もあるでしょう。毎年毎年先達の失敗が報道されているにも関わらず騒いで良い場面かどうか分別がつかない人がいるのであれば、18歳で成人とすれば簡単におかしな契約に騙されてしまう人も出てくるかも知れません。
欧米では成人は18歳が主流だそうで日本でもそのように変わろうとしていますが、精神的な成熟度を考えれば、30歳を成人とした方が良いのではないでしょうか。