xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

新しい生活様式での良かった点

コロナ禍において、様々な変化が私たちの生活に訪れました。今年度は我が家の上の子が小学一年生になったのですが、子どもたち自身は生活様式の変化をどのように感じているのでしょうか。

先日行われた我が子の授業参観では、保護者は密にならないよう二校時~四校時の間の、いずれか一つに来校するようにとの通達がありました。保護者のスケジュールにもよりますが、見たい科目の授業を見に行ける形式はとても良いと思いました。あるママさんは校舎の上から順に、二校時目に三階に教室のある一番上の子、三校時目に二階にいる真ん中の子、四校時目に一階で一年生の末の子の授業を見たのだそうです。もしかしたらこの小学校は以前からそうした形式だったのかも知れませんが、在校生を複数もつ方が1コマ1コマじっくりと授業を見られるこの取り組みは今後も続けて頂きたいと思いました。

また本来ならPTA総会が授業参観の後にあったらしいのですが、保護者の退校時間がまちまちになるからか、その日は総会資料が教室の後ろに置かれていました。保護者は我が子の名前が書かれている封筒を持ち帰り、帰宅してから読むというスタイルです。誰の保護者が来たのか足跡が残るので、先生も管理しやすかったのではないでしょうか。体育館に椅子を用意するなどといった会場作りも必要なかったので、誰もが楽だったのではないかと思います。

授業参観の際には普段の子どもの様子が見られるからと、休み時間から行く事を勧めていた記事を以前読んだ事がありました。そこで私が見ようとした授業の前の休み時間が始まる時には子どもの教室の廊下にいるようにしたのですが、我が子の隣の教室から手を繋いでトイレに行こうとした女子児童二人に対し、そのクラスの担任の先生が「本当にトイレに行きたいのはどっち? 一人で行こうね」と指導する場面に行き合いました。
コロナウイルス感染予防の為に、児童には休み時間には自分の席で読書をしたりお絵描きをしたりする過ごし方が推奨されているようで、おしゃべりしている子たちも互いに距離をとるよう先生に言われていました。学校で集団感染させないよう先生方が苦心されている事が分かった他、今の子どもたちは休み時間に一人でいる事が「おかしい事」ではないと認識されていると分かりました。


子どもが仲間外れになってしまったら…。親ができる3つのこと
https://esse-online.jp/life/221788?cx_clicks_art_mdl=4_title

という記事がありましたが、これならば学校内で「仲間外れ」という事案は発生しにくいのではないかと少し安心しました。顔を寄せ合ってのひそひそ話が禁止という事は、少なくとも校内においては誰かの陰口も言えない筈です。

我が子に聞いたところ、給食は班になって机を向かい合わせにする事もなく、授業の時の向きのままで黙々と食べるのだそうです。丁度このタイミングで一年生になった子どもたちは、もしかしたら「小学校とは、こうして食べるもの」と思っている子もいるのかも知れません。
少食で食べる事が遅い我が子は、話しかける事も話しかけられる事もない為、自分の給食とじっくり向き合えるので、本人なりに「いっぱい食べた」「今日はひとつしか残さなかった(牛乳だけ、など残したのはメニューのうちの一種類という意味)」と自慢してくる程度には食べてきているようです。

私自身はと言うと、下の子どもの幼稚園送迎の時にマスクで顔を隠せるので身支度が楽になりました。また挨拶だけの関係の保護者さんの横を通る時の自分の表情作りも楽になりました。どうせマスクで相手からは見えないのだから、頑張って口角を上げなくても良いのですから。
余談ですが、マスクで顔が隠れているのに、入園からたった一週間程度しか通えず登園自粛期間となったにも関わらず、どの子の保護者が迎えに来たのか瞬時に分かる幼稚園の年少組先生の記憶力には脱帽です。

行事はなくなり、コロナの時代を生きる子どもたちは学校の楽しい面を知る機会が少なくなってしまっているのかも知れません。大変な事もありますが、それでも、もしかしたら誰かにとっては少しだけ生きやすい時代になったとも言えるのではないでしょうか。
保護者アンケートにて、自宅にWi-Fi環境の有無を答える機会がありました。再度の休校を見越して、リモート授業の可能性を教育委員会が模索しているようです。私立学校などではコロナ休校中に既にリモートでの授業が行われたとニュース等で知りましたが、公立の我が子の学校ではあの期間は担任の先生が持ってきて下さった問題集を行うのみでした。しかし、どうしても子どもの面倒を見られる人がいない低学年の児童は事前申請の上で登校できる事になっていました。休校期間中に行われた家庭訪問の際に、学校が再開してからの授業で、授業内容を既に学んでいる子が多ければ先生が楽になるだろうと、そうした子たちは学校で授業の先取りをしているのか質問した事があります。すると、在宅してくれている児童に不公平になるので、登校している子たちも先生が近くにいながら指導は受けておらず、内心では「鉛筆の持ち方を直させたい」「書き順が違うと教えたい」と先生もヤキモキしていたのだそうです。
しかしリモート授業の準備が進めば、登校する子は教室で、リモート授業を受ける環境がある子は自宅で一緒に同じ授業が受けられるかも知れません。これはコロナウイルス感染予防の為ではありますが、事情があって登校できなくなってしまった児童生徒も、安心できる場所で授業を受ける事が出来るというメリットがあるかと思います。

リモートワークになった方は、自宅でのお仕事は別の大変さを生んだかも知れませんが、通勤の大変さが軽減された方も多いのではないでしょうか。
少しずつ、出来るだけ多くの人にとって「前よりはちょっと楽になった」、そんな風に思えるように社会が変化していければ良いなと思います。