xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

20代と30代の純然たる壁

夫に言わせると、私はまだ20代と言っても通用するらしい。ちなみに私の年齢はアラフォーです。お世辞か、夫の目はフシアナなのだと思って聞き流していますが、子どもの同級生の、平成生まれのママさんの頭に白髪が見えると、もしかしたら夫の発言もあながち嘘でもないのかも知れないと自惚れる時もあります。
しかし見た目はいろいろ誤魔化せても、身体というものは加齢により様々な変化が生じるものです。女性の場合は30代になると妊娠率が落ちるというのも加齢によるものだそうです。見た目は若々しくいられても、見えない所での抗えない事実にいずれ誰しも直面するのです。

ところで、小説か何かで「乳くさいガキ」という表現を私はこれまでに目にした事があります。この少女はこのままこの男性に性的に乱暴されてしまうのでは、と読者が思う場面で、少女を前にその男性が
「誰がお前みたいな乳くさいガキなんか相手にするかよ」
と言って、その少女を性的対象にしない宣言をする時などに使われます。「小便臭いガキ」という表現も目にした事がありますが、こちらは何となく少女を幼児と変わらないと鼻で笑うイメージがつきやすいのに対し、「乳くさい」は少女を子どもだと揶揄する表現としては私は腑に落ちませんでした。

フジテレビ「大奥 第一章」の第一話にて、後に春日局として大奥に君臨するおふく(松下由樹さん)のいる屋敷に暴漢が入った際、赤子を守ろうと暴漢に立ち向かった彼女の着物の胸部に母乳が滲み出してくる場面がありました。金目の物を探していた筈の暴漢はそれに気が付き、にやりと笑うとおふくに襲いかかります。母乳が滲み出るという事は、女性としての機能がある事の証明だからでしょうか。

第一子の時にはあまり分泌されなかった私の母乳は、第二子の時にはふとした拍子に溢れ出る程に分泌されたので、母乳パッドが欠かせませんでした。その母乳パッドの交換の度に染み込んだ母乳の甘い臭いが周囲に広がり、
「今の私こそ『乳くさい』だよな…」
と、しみじみと思ったものです。
「乳くさい」のは母乳を飲んでいる赤ちゃんというよりも、それを分泌させている母親にこそ相応しい表現なのではないか。女性を「乳くさい」と感じたならば、実はその女性には乳児期の子どもがいるのではないか。「乳くさい」は子どもが産める妙齢の女性の為にある言葉で、「乳くさい女」は逆に男性の本能を掻き立てるのではないか。
「乳くさい」は単なるものの例え、赤ん坊のようなものだと相手を侮る時の表現で、本当に乳の臭いがする訳ではありませんが、私たちは年齢を表す際に「匂い」というものも要素のひとつにする時があります。

一部の男性に言わせると、若い女性からは「良い香り」がするのだそうです。「女の子のにおい」と言われてきたそれは、男性よりも長い髪の毛がシャンプーの香りを長時間芳香させている為ではないかと言われていた事があったように思いますが、実はその理由は「ラクトンC10」「ラクトンC11」という成分である事をロート製薬が突き止めたそうです。そしてそのラクトンは30代女性で極端に減少するのだそうです。なお男性の体臭にラクトンが含まれているかは未だ不明だそうです。

女性は20代から30代になると、どんなに若々しくあろうとしても身体は嘘をつけないのか、ラクトンが急激に減少するので体臭が変化する。そこでロート製薬ラクトンを補給できるボディーソープを発売したそうです。私はその事を下記の記事で知りました。

“おじさん女子高生”爆誕!? 「若い女性の香り」を配合したボディソープがなぜか男性に人気…
https://sp.fnn.jp/posts/00047060HDK/201907051130_FNNjpeditorsroom_HDK


こちらはラクトンが減少した30代以降の女性をコアターゲットに開発された商品が、思わぬ客層に支持されているという記事でした。このボディーソープを使用すると男性すら「女の子のにおい」になれるのだそうです。

年齢を表す「匂い」と言えば加齢臭が有名ですが、私は何となく、女性は更年期になってから体臭が変わるのではないかと思っていました。ところがロート製薬の調べによると30代の段階で女性は体臭の成分が変化するとの事。
お肌の曲がり角、クリスマスケーキなど、女性の加齢を示唆する表現は様々にあります。自分では若いつもりでいても、そして若々しくいる為に高価な基礎化粧品を使って抗おうとしても、身体の内部までは時の流れには逆らえないのかも知れません。

若いママさんたちから香る匂いは、お洒落を諦めたくないという若さや身だしなみをきちんとしようとする意識の高さの現れだっただけではなく、物理的に分泌されている特別な成分によるものだったのかも知れません。

アラフォーになり、どうせ自分の事なんか誰も気に止めないだろうと色々手抜きしてしまう事が多くなった私ですが、そうは言うものの夫の発言を鵜呑みにして「私まだまだイケるんじゃないの!?」と自惚れていた節があります。
アラフォーならアラフォーだと自覚した上で、アラフォーだからと色々諦めず、年齢に相応しい身だしなみを心がけなければならないなと自省した次第です。