xharukoの日記

妊娠、出産、育児の中で思った事をつれづれ書きます

これはショック

幼稚園に行き出すと可愛くない言葉も覚えてくるので、その前の日常の何気ない場面を撮影しておくと良い。
そんな感じの事をどこかで書きました(見返す気はない)。

我が家は子どもが二人いて、上は娘で下は息子です。息子は未就園児で、やっと言葉が出てきたところです。上の子が女の子なのでその影響を受けているのか、鉄道が好きな一方で、シルバニアファミリーなどの人形をちょこちょこ動かして遊ぶ事も好きなようです。
娘はと言えばEテレ子ども番組で育ち、「プリキュア」や「ここたま」を好み、ウルトラマン仮面ライダーなどを怖がるような子です。特撮ものはどうやら見た目がダメらしいです。
そんな娘が幼稚園に入園してから、家で弟相手にこんなごっこ遊びをしていたのを目撃しました。

「くらえーーー!」
「これでトドメだーーーー!!」

娘が観ていたプリキュアでは絶対にこのようなセリフは言いません。何しろあのアニメは技の事も「必殺技」と表現せず「キメ技」としている程なのですから(しかも「キメ技」というのも作中には出てこない言葉)。
明らかに幼稚園で覚えてきた言葉でした。

別に娘にバトルものや特撮ものを避けさせていた訳ではありませんが、本人が怖がるならば観せなくても良いかなと思っていました。そのような状態で育てていた娘が放ったセリフには、流石の私も驚きました。
それから娘は「怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」に出会い、特撮でも戦隊ヒーローだけは怖がらなくなりました(ウルトラマンは一部を除き、そして仮面ライダーは未だに全てがダメらしい)。他にも弟の付き合いで「シンカリオン」も観るようになりました。
女の子らしく育てていた娘の勇ましい叫び。人によっては抵抗感があるかと思いますが、我が家は下に息子もいるのでそのまま受け入れました。息子はプリキュアも喜んで観ますし、娘が特撮を気に入れば二人で遊ぶ幅も広がりますので。

幼稚園に行きだしてから、娘は下ネタ系の言葉もだいぶ覚えてきました。集団生活をするようになると、自分の家とは異なる文化とも出会います。息子はこれから入園ですが、これから集団生活をしていく中でどのような言葉を覚えてくるのか心配でもあり、楽しみでもあります。
子どもたちには良い事も覚え、あまり誉められないものも覚え、人間の幅を広げた上で、良いと思う方を選択して欲しいと思っています。将来、自分に子どもが生まれた時に下ネタ系の言葉も知識として持っていないと、おかしな名付けをしてしまう可能性があるらしいと「DQNネーム」というサイト(http://dqname.jp/s.php
で知ったので尚更です。

しかしこちらの記事の娘さんの発言は私も不安になってしまいました。


子どもに「ダメー!」を言わせる!?やっと入れた保育園だけど・・。育児雑誌編集者の「私が転園を決めるまで」
https://st.benesse.ne.jp/ikuji/content/?id=40901

それは自宅で娘が人形と遊んでいたときのこと。1才すぎからずっとかわいがり「××ちゃ~ん、おなかしゅいたのねー」などと言ってごっこ遊びを楽しんできたのですが、この日はどうも様子が違います。口調が違うのです。

「もう! ××ちゃんダメでしょ! こんなことしちゃダメって言ったでしょ!」。そう言って人形の頬を両手で挟み、はんにゃ顔でにらみつけています。「この感じどっかで見たことが…」。すべてを保育園のせいにするつもりではないのですが、影響を受けているように感じました。

ずっと大事にしてきたお人形に向かって
「もう! ××ちゃんダメでしょ! こんなことしちゃダメって言ったでしょ!」
人形遊びは自己投影です。お人形相手にしているという事は、それはその子がよく見聞きしている言葉という事になります。何より人形は動きませんから、「ダメ」と言われるような事をしようがありません。ごっこ遊びでネタになるくらいに、子どもにとって身近な言葉になっていたのでしょう。

「叱らない育児」という考え方が浸透し、近頃は子どもを叱らず、諭す育児が主流になっているような気がします。そうは言うものの私は未だに「ダメ!」と叱る事はありますが、少なくとも子どもたちが人形を使って遊ぶ時には誰かが叱られる場面などを再現した事はありません。

給食が苦手なくらいで、娘はのびのびと幼稚園生活を楽しんでいるようです。娘を登園させ、保育時間が始まった後も未就園児の息子が残って遊んでいても目をつぶっていてくれるような園で、娘のお迎えの時には息子にも先生は「○○くん、ターチ!」と相手をしてくれます。
聞けば他の幼稚園では入園申し込みの時に選考料、入園が決定したら保育料とはまた別のお金を納めなければならない所もあると知りました。そこでは毎月、自治体が親の収入で決定する保育料とは別の費用も必要らしいです。もちろんその分、施設は充実しているらしいですが。
娘の園では通園カバンも推奨されているものはありますが原則自由で、クラスの2割の子は自前のリュックサックを使用しています。シューズバッグも通園カバンとお揃いのものが2000円程度で販売されていましたが、手作りや100円ショップのものを使っている子もかなりいます。そのくらい娘の園はのびのびとしており、私は幼稚園をここに決めて満足しています。

保育園は「ここに行きたい」と希望しても叶わない事があります。入園申し込み先は自治体ですし、入園先は様々な事情を考慮して決定され、希望者が多ければ第6希望まで記入していても点数順に足切りされると聞きます。
そのような状況の中ではせっかく入園できた保育園に違和感を覚えても、なかなか転園を決められる人は少ないでしょう。

ずっと大切にしてきたお人形に我が子が般若顔で
「もう! ××ちゃんダメでしょ! こんなことしちゃダメって言ったでしょ!」
と言っていた姿が転園のきっかけになった記事の方にはいたく共感します。このような姿を目の当たりにしたらショックも大きいでしょう。ただ、私だったならばウジウジ悩んだあげく何の行動にもうつせなかっただろうと思います。待機児童の多い地域であれば入園させて貰えただけで御の字だと、園に対して弱腰になってしまう人も少なくないのではないでしょうか。

自分の子に、自分の教育方針とはかけ離れた指導を行う園に通わせ続ける事は親として苦行だろうなと思います。
記事の方は育児雑誌編集者という自負があったからこそ転園という選択をとれたのかも知れませんが、逆に、だからこそショックが大きかったのかも知れません。
親が安心して子を預けられ、子どもに合った指導をしてくれる園や保育者との出会いは、本当に貴重なのだと思いました。